学習トップ / 理由で解く 解剖学 / 第5章 ▸ A. 腎臓 / Q0370
理由で解く 解剖学
腎臓の位置・被覆と、尿をつくる最小単位であるネフロンの構成を問う否定型の問題である。ネフロンは「腎小体(糸球体+ボーマン嚢)+尿細管」であり、ボーマン嚢に続くのは近位尿細管であるから、この2点を述べた肢が誤りとなる。
腎臓は上腹部で脊柱の両側、おおむね第12胸椎〜第3腰椎の高さに位置し、腹膜の後ろに置かれた後腹膜器官(腹膜が前面だけをおおう器官)である。右側には肝臓が乗るため、右腎は左腎より約半椎体分低い。腎臓の実質では、毛細血管のかたまりである糸球体をボーマン嚢(糸球体を包む二重の袋)が包み、この2つを合わせて腎小体という。腎小体で血漿がこし出されて原尿となり、原尿は近位尿細管→ヘンレのループ(ヘンレ係蹄)→遠位尿細管と流れる間に再吸収・分泌を受け、集合管へ注ぐ。この「腎小体+尿細管」の一続きが尿をつくる機能上の単位=ネフロン(腎単位)である。集合管は複数のネフロンから尿を集めて運ぶ共通の管なので、ネフロンには含めない点に注意したい。流れの順番を「腎小体→近位→ヘンレ→遠位/ここまでがネフロン→集合管」と声に出して覚えておくと、「ボーマン嚢の次は近位尿細管」「ネフロンには糸球体だけでなくボーマン嚢も含む」「集合管は含まない」を同時に押さえられる。なお本問は誤りの記述が2つあるため、いずれを選んでも正解とする措置がとられている。
| 部位 | 位置づけ | はたらき |
|---|---|---|
| 糸球体 | 腎小体の一部(毛細血管のかたまり)。ネフロンに含まれる | 血漿をこし出す(ろ過) |
| ボーマン嚢 | 腎小体の一部(糸球体を包む袋)。ネフロンに含まれる | こし出された原尿を受け取り、近位尿細管へ送る |
| 近位尿細管 | ボーマン嚢に続く。ネフロンに含まれる | ブドウ糖・アミノ酸・水・電解質の大部分を再吸収 |
| ヘンレのループ | 近位尿細管に続き髄質へ下降・上行。ネフロンに含まれる | 尿の濃縮にかかわる水・電解質の移動 |
| 遠位尿細管 | ヘンレのループに続く。ここまでがネフロン | ホルモンの調節を受けた再吸収・分泌 |
| 集合管 | ネフロンに含まれない(複数のネフロンが合流する共通の管) | 集めた尿をさらに濃縮し、腎乳頭へ運ぶ |

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