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理由で解く 解剖学

Q0437 生殖器系

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題24
問題
子宮について正しい記述はどれか。
選択肢
1 膀胱の後方に位置する。
2 子宮底で腟につながる。
3 子宮頸管は卵管につながる。
4 子宮筋層は横紋筋からなる。
解答
正解1(膀胱の後方に位置する。)
解説
✓ 1. 正しい
膀胱の後方に位置する。
子宮は骨盤の中央に位置し、その前方には膀胱、後方には直腸が接する。子宮と膀胱の間の腹膜のくぼみを膀胱子宮窩、子宮と直腸の間のくぼみをダグラス窩(直腸子宮窩)とよぶ。腹膜で覆われた子宮は全体として前方に傾く(前傾)とともに、子宮体が子宮頸に対して前方に屈曲する(前屈)という前傾前屈位をとる。本肢「子宮は膀胱の後方に位置する」は前後関係として正しい記述である。骨盤矢状断面では前から膀胱→子宮→直腸の順に並ぶと整理しておく。
✗ 2. 誤り
子宮底で腟につながる。
子宮が膣とつながるのは最下部の子宮頸部で、子宮膣部の外子宮口が膣腔に開口する。最上部の盲端である子宮底は膣とは連絡しないため誤り。
✗ 3. 誤り
子宮頸管は卵管につながる。
子宮頸管は膣側の外子宮口と子宮体側の内子宮口で開く管で、上下に連続するのは子宮体部(子宮腔)である。卵管が開口するのは子宮体上部の子宮角であり、子宮頸管が卵管につながるのではない。記述は誤り。
✗ 4. 誤り
子宮筋層は横紋筋からなる。
子宮筋層は錯綜する平滑筋線維からなる厚い層で、陣痛として律動的に収縮するが意志によって動かせない不随意筋である。横紋筋ではないため誤り。
ポイント
  • 骨盤腔では前から膀胱→子宮→直腸の順に並び、子宮は膀胱の後方に位置する。
  • 覚え方のコツ: 女性骨盤矢状断を「ぼう・し・ちょく(膀胱・子宮・直腸)」と前から順に暗記。男性では膀胱・直腸の間に子宮がない。
  • 関連知識: 子宮は前傾前屈位が正常。子宮と膀胱の間=膀胱子宮窩、子宮と直腸の間=ダグラス窩(直腸子宮窩)。
  • よくある間違い: 子宮を膀胱の前方と誤解する/ダグラス窩と膀胱子宮窩を取り違える。
  • 臨床応用: ダグラス窩は立位で腹腔内液体(腹水・血液・膿)が最も貯留しやすい場所。破裂性子宮外妊娠や腹腔内出血の診断で経膣超音波・ダグラス窩穿刺の対象となる。
比較表
骨盤内器官 位置関係 間のくぼみ(腹膜)
膀胱 膀胱子宮窩
子宮
直腸 ダグラス窩(直腸子宮窩)
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題24|子宮について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題24|子宮について正しい記述はどれか。
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