
この図の解説
図の中央で毛細血管が糸玉状にとぐろを巻いているのが糸球体で、これを薄い袋(ボーマン嚢)が包む。この二つを合わせたものが腎小体である。まず左下から入る輸入細動脈をたどると、糸球体に入って毛細血管網となり、左上の輸出細動脈から出ていく点に注目してほしい。動脈が二度あらわれるのはこの部位だけで、糸球体は動脈と動脈にはさまれた特殊な毛細血管である。血液は輸入細動脈→糸球体→輸出細動脈と流れ、この間に血漿が濾過されて原尿となり、原尿は糸球体(濾過)→ボーマン嚢→近位尿細管(図の右)へと進む。左側で輸入・輸出細動脈にはさまれた遠位尿細管の壁には緻密斑(緑色)が、輸入細動脈壁には傍糸球体細胞があり、両者で傍糸球体装置をつくる。腎小体は皮質に散在し、直径約0.2mm、片腎に約100万個ある。
学習の要点
- 中核要点: 腎小体=糸球体(毛細血管の糸玉)+ボーマン嚢。ここで血漿が濾過されて原尿ができる。
- 覚え方のコツ: 「輸"入"で入り、輸"出"で出る」。糸球体は入口も出口も動脈という唯一の毛細血管。
- 関連知識: 糸球体を包む足細胞は、内皮細胞の小孔・基底膜とともに濾過膜を構成する(濾過膜のユニット参照)。
- よくある間違い: 糸球体を出るのは静脈ではなく輸出細動脈。輸出細動脈はこの後さらに尿細管周囲毛細血管に分かれる。
- 臨床応用: 傍糸球体細胞が分泌するレニンは血圧を上げ原尿産生を増やす。緻密斑が尿の電解質濃度を感知して分泌を調節する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
糸球体で血漿が濾過されてできた( )は、ボーマン嚢に受けられた後、近位尿細管へと流れていく。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 原尿
腎小体は腎臓の( )に散在し、その数は片方の腎臓に約100万個ある。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 皮質
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。