学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ G. 大腸 / Q0320

理由で解く 解剖学

Q0320 消化器系

出典:あマ指 第15回(2007) 問題24
問題
結腸ヒモがみられるのはどれか。
選択肢
1
2 回腸
3 盲腸
4 直腸
解答
正解3(盲腸)
解説
✗ 1. 誤り
胃の外層筋は縦走筋で全周性に分布し、結腸ヒモのような3本の縦走筋束の集合は見られない。胃の平滑筋は縦走・輪走・斜走の3層構造で、いずれも結腸ヒモには該当しない。
✗ 2. 誤り
回腸
回腸は小腸の一部で、筋層は内輪・外縦の2層構造をとり全周性に縦走筋が分布する。小腸全体に結腸ヒモのような3本の縦走筋束は存在しない。
✓ 3. 正しい
盲腸
盲腸は大腸の起始部で、結腸ヒモは盲腸の先端(虫垂の起始部)で合流して虫垂へと連続する。盲腸を含む大腸全域(直腸を除く)に結腸ヒモがみられ、大網ヒモ・自由ヒモ・間膜ヒモの3本が走行する。大腸の3大特徴「結腸ヒモ・膨起・腹膜垂」の代表例であり、盲腸も該当する。したがって本肢が正解である。虫垂炎の手術では盲腸先端で3本の結腸ヒモが合流する地点を目印に虫垂を探す。
✗ 4. 誤り
直腸
直腸は大腸の最終部であるが、S状結腸との境界付近で結腸ヒモが扇状に広がり全周性の縦走筋層に合流するため、結腸ヒモは消失する。腹膜垂・膨起も直腸にはみられず、大腸の3大特徴が欠ける部位である。
ポイント
  • 結腸ヒモは盲腸〜S状結腸の縦走筋が3本の帯に集まったもの。直腸では拡散して消失する。
  • 覚え方のコツ: 結腸ヒモ3本=「大網ヒモ・自由ヒモ・間膜ヒモ」。虫垂根部で合流する点が虫垂炎手術のランドマーク。
  • 関連知識: 盲腸先端に3本の結腸ヒモが合流し、その延長として虫垂(長さ6〜7cm)が伸びる。
  • よくある間違い: 結腸ヒモを直腸にもあると誤認/小腸(回腸)にあると混同/胃の縦走筋と同視する。
  • 臨床応用: 開腹手術で虫垂を見失った場合、盲腸の結腸ヒモ(特に自由ヒモ)をたどると虫垂根部に到達できる。憩室は結腸ヒモ付着部の筋層が薄い部分から発生しやすい。
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題24|結腸ヒモがみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題24|結腸ヒモがみられるのはどれか。
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