
この図の解説
図は子宮体の水平断で、外側から内側へ向かって三つの層が並ぶ。まず最外層に細い引き出し線で示された漿膜(外膜)、その内側にピンク色に染まる分厚い帯として広がる筋層、そして中央の細い裂け目状の内腔を縁取る子宮内膜が確認できる。厚さ約1.5cmの子宮壁が、内膜(粘膜)・筋層・外膜(漿膜)の3層構造をとることを、この一枚で押さえたい。図中の筋層には「3層:内縦・中輪・外縦」と注記され、これが子宮壁で最も厚い層であることが見てとれる。下段の子宮内膜拡大図では、内腔をおおう粘膜上皮(単層円柱上皮)と、そこから固有層へ管状に落ち込む子宮腺、両者を支える粘膜固有層の位置関係を確かめよう。
学習の要点
- 子宮壁は内側から子宮内膜(粘膜)・子宮筋層・子宮外膜(漿膜)の3層。厚さは約1.5cmで、筋層が最も厚い。
- 覚え方のコツ:他の管腔臓器と同じ「粘膜→筋層→外膜」の順。子宮内膜=粘膜、と読み替えると層の対応が崩れない。
- 関連知識:子宮内膜は単層円柱上皮でおおわれ、上皮が固有層へ管状に落ち込んで子宮腺(管状腺)をつくる。腺の間をラセン動脈が上行する。
- よくある間違い:子宮内膜を機能層と基底層に分けたとき、月経で剝離するのは表層の機能層で、深層の基底層は残って粘膜を再生する。剝がれる側を取り違えない。
- 臨床応用:子宮外膜(漿膜)は子宮底と子宮体の前・後面のみをおおい、他は周囲の結合組織に移行する。全周が漿膜ではない点に注意。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
子宮内膜は( )におおわれ、この上皮が固有層へ管状に落ち込んで子宮腺を形成する。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 単層円柱上皮
子宮腺と子宮腺の間を表層に向かって、ラセン状に強く曲がりくねりながら上行する動脈を( )という。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: ラセン動脈
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。