
この図の解説
この図は呼吸器系の全体を一望する見取り図です。空気の通り道を上から順にたどると、鼻腔→(口腔)→咽頭→喉頭→気管→左右の主気管支→肺、と一本道でつながっているのが分かります。まず注目したいのが右上の吹き出しにある上気道と下気道の区分です。鼻腔から喉頭までが上気道、気管より下が下気道で、図中の点線がおよその境目を示しています。上気道は流感などの感染がよく起こる場所です。呼吸器系は外呼吸を営む器官の集まりで、外鼻・鼻腔・咽頭・喉頭・気管・気管支・肺から構成されます。図下部にあるように、成人は安静時に1分間に15〜17回呼吸し、1回換気量約500mL、1分間に約8,000mL(8L)の空気を出し入れします。左右の肺の下に横隔膜があり、呼吸運動の土台になっている点も押さえましょう。
学習の要点
- 気道は空気の通路、肺はガス交換の場で、気道はさらに上気道(鼻腔〜喉頭)と下気道(気管以下)に分かれる。
- 覚え方のコツ: 上気道は「鼻・咽・喉」の3つ、下気道は「気管・気管支・肺」。境目は喉頭と気管の間と覚える。
- 関連知識: 咽頭は気道と食道(食物の通路)が交叉する場所で、消化器系との共用部分。むせるのはこの交通整理が乱れたとき。
- よくある間違い: 気管を上気道に含めてしまう誤り。気管は下気道の始まり。口腔は本来は消化器で、呼吸路としては補助的(図でも括弧付き)。
- 臨床応用: 上気道はかぜ・インフルエンザなど感染症の好発部位。横隔膜(横隔神経支配)は最も主要な吸気筋。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
呼吸器系は、空気の通路である〔 ① 〕と、ガス交換を行う肺に大別される。〔 ① 〕はさらに、鼻腔から喉頭までの〔 ② 〕と、気管より下の下気道に分けられる。①・②に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: ①気道 ②上気道
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。