学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ G. 大腸 / Q0310

理由で解く 解剖学

Q0310 消化器系

出典:あマ指 第1回(1993) 問題23
問題
誤っている配列はどれか。
選択肢
1 咽頭 → 食道 → 胃
2 盲腸 → 上行結腸 → 横行結腸
3 空腸 → 回腸 → 十二指腸
4 下行結腸 → S状結腸 → 直腸
解答
正解3(空腸 → 回腸 → 十二指腸)
解説
✗ 1.
咽頭 → 食道 → 胃
✗ 正しい。 設問は「誤っている配列」を問う。咽頭→食道→胃は上部消化管の正しい順序で、食物は口腔・咽頭を経て食道を下降し噴門から胃に入る。よって配列として矛盾はない。
✗ 2.
盲腸 → 上行結腸 → 横行結腸
✗ 正しい。 大腸の起始部である盲腸に続き、右腹腔を上行する上行結腸、そこから左へ横走する横行結腸へと連なる順序は正しい。肝彎曲で右から左へ方向転換するイメージで把握できる。
✓ 3. 誤り
空腸 → 回腸 → 十二指腸
✓ 正しい(=誤った配列)。 小腸は近位から十二指腸→空腸→回腸の順に連続し、回腸の末端が回盲弁を介して盲腸に接続する。したがって正しい配列は「十二指腸→空腸→回腸」であり、選択肢の「空腸→回腸→十二指腸」は十二指腸が最遠位に置かれており順序が誤っている。十二指腸は胃幽門直後の約25cmの部分で、発生学的に後腹膜に固定され可動性を失うのに対し、空腸・回腸は小腸間膜をもち可動性に富む。この誤った配列を選ぶ設問であるため、本選択肢が解答となる。
✗ 4.
下行結腸 → S状結腸 → 直腸
✗ 正しい。 横行結腸に続いて下行結腸が左側腹腔を下り、左腸骨窩でS状結腸となり仙骨前面で直腸へ移行する。この配列は結腸の走行として矛盾がなく正しい順序である。
ポイント
  • 消化管は口→咽頭→食道→胃→十二指腸→空腸→回腸→盲腸→上行→横行→下行→S状結腸→直腸→肛門の順に連続する。
  • 覚え方のコツ: 小腸は「十二(はじめ)・空・回(おわり)」、結腸は「盲・上・横・下・S・直」と口側から唱える。走行は「右上→左上→左下」のコの字。
  • 関連知識: 回腸末端は回盲弁を介して盲腸に接続。盲腸は右腸骨窩、S状結腸は左腸骨窩から仙骨前面で直腸に移行する。
  • よくある間違い: 空腸と回腸の順序を逆に覚える/十二指腸を小腸の末端と誤解する/S状結腸と直腸の順序を逆にする。
  • 臨床応用: 腹痛の部位診断では、上行結腸炎→右側腹部痛、S状結腸憩室炎→左下腹部痛、直腸病変→肛門痛と、解剖学的走行を反映する。
比較表
順序 小腸 大腸
1 十二指腸(約25cm) 盲腸(右腸骨窩)
2 空腸(上部2/5) 上行結腸(右側を上行)
3 回腸(下部3/5) 横行結腸(左へ横走)
4 下行結腸(左側を下行)
5 S状結腸→直腸→肛門
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題23|誤っている配列はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題23|誤っている配列はどれか。
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