学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ F. リンパ系 / Q0176

理由で解く 解剖学

Q0176 循環器系

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題26
問題
脾臓について正しい記述はどれか。
選択肢
1 右上腹部にある。
2 肝臓の次に大きな臓器である。
3 血小板を産生する。
4 古い赤血球を破壊する。
解答
正解4(古い赤血球を破壊する。)
解説
✗ 1. 誤り
右上腹部にある。
脾臓は左上腹部(左季肋部)にあり、右上腹部にあるのは肝臓である。位置関係を取り違えている選択肢。
✗ 2. 誤り
肝臓の次に大きな臓器である。
人体最大の腺は肝臓、その次に大きい腺は膵臓である。脾臓はリンパ性器官であって腺ではなく、大きさの順位の記述も誤り。
✗ 3. 誤り
血小板を産生する。
血小板は骨髄の巨核球の細胞質がちぎれてできる。脾臓で産生されるのではなく、むしろ脾臓では古い血小板・赤血球の破壊が行われる。
✓ 4. 正しい
古い赤血球を破壊する。
脾臓の赤脾髄では、寿命(約120日)を迎えた古い赤血球を大食細胞が貪食・処理する。ヘモグロビン由来のヘムは鉄とビリルビンに分解され、鉄は再利用、ビリルビンは肝臓で胆汁へと排泄される。赤血球の「墓場」として機能する最重要の生理機能である。
ポイント
  • 脾臓は左上腹部にあり、古い赤血球を大食細胞が処理する「赤血球の墓場」。
  • 覚え方のコツ: 「脾臓は左、肝臓は右」。血球は「骨髄で作り、脾臓で壊す」。血小板の産生は骨髄巨核球、脾臓では処理。
  • 関連知識: 赤血球寿命は約120日。ヘモグロビンは脾臓で鉄+ビリルビンに分解、鉄は骨髄で再利用、ビリルビンは肝で抱合され胆汁中に排泄される「ヘムの再利用ルート」の起点。
  • よくある間違い: 脾臓を右側にあると誤認する/血小板を「脾臓で作る」と誤る(骨髄が正解)/脾臓を「腺」と分類する誤り。
  • 臨床応用: 溶血性貧血や遺伝性球状赤血球症では脾での破壊亢進から脾腫と貧血を呈する。外傷性脾破裂は致死的な腹腔内出血の原因となる。
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題26|脾臓について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題26|脾臓について正しい記述はどれか。
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