学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ F. リンパ系 / Q0177

理由で解く 解剖学

Q0177 循環器系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題32
問題
脾臓について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 腹腔の右上部に位置する。
2 脾動脈は脾門を通る。
3 老朽赤血球を破壊する。
4 細菌の処理を行う。
解答
正解1(腹腔の右上部に位置する。)
解説
✓ 1. 誤り
腹腔の右上部に位置する。
脾臓は腹腔の「左上部」(左季肋部)にあり、第9〜11肋骨の高さで横隔膜下に位置する。右上腹部にあるのは肝臓で、脾臓と肝臓の位置を取り違えた記述で誤り。
✗ 2.
脾動脈は脾門を通る。
✗ 正しい。 脾動脈は腹腔動脈の分枝で、膵臓上縁に沿って左行し脾門から脾臓内に入る。同じ脾門から脾静脈が出て門脈に合流する。記述は正しい。
✗ 3.
老朽赤血球を破壊する。
✗ 正しい。 脾臓の赤脾髄では大食細胞が老朽赤血球を貪食・処理する。ヘモグロビンは鉄とビリルビンに分解され再利用される。記述は正しい。
✗ 4.
細菌の処理を行う。
✗ 正しい。 脾臓は赤脾髄・白脾髄ともにリンパ球と大食細胞による免疫応答の場で、血液中を循環する細菌や異物の除去(濾過)を行う。特に莢膜性細菌に対して重要。記述は正しい。
ポイント
  • 脾臓は左上腹部に位置し、老朽赤血球の処理と細菌の処理を行う。
  • 覚え方のコツ: 「右に肝、左に脾」。腹部の位置関係は「右上=肝・胆、左上=脾・胃底、下腹部=虫垂は右、S状結腸は左」で把握。
  • 関連知識: 脾臓はリンパ性器官として最大。白脾髄のマルピギー小体でB・Tリンパ球が活性化し、赤脾髄で老朽赤血球と細菌を処理する。胎生期には造血の場となる。
  • よくある間違い: 脾臓と肝臓の位置を左右逆に覚える/脾動脈が腹腔動脈由来であることを忘れる(上腸間膜動脈と混同)。
  • 臨床応用: 左側腹部打撲では脾破裂を常に疑う(最も損傷しやすい腹部臓器の一つ)。脾腫は溶血性貧血、門脈圧亢進症、感染症などで生じる。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題32|脾臓について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題32|脾臓について誤っている記述はどれか。
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