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理由で解く 解剖学

Q0020 人体の構成

出典:あマ指 第5回(1997) 問題17
問題
表皮はどの上皮に属するか。
選択肢
1 移行上皮
2 単層円柱上皮
3 多列上皮
4 重層扁平上皮
解答
正解4(重層扁平上皮)
解説
✗ 1. 誤り
移行上皮
移行上皮は膀胱・尿管・腎盂など尿路に特異的で、内腔の容積変化に応じて層の厚さを変える特殊上皮である。皮膚の表皮ではない。
✗ 2. 誤り
単層円柱上皮
単層円柱上皮は胃・腸など消化管の粘膜上皮に見られ、吸収・分泌機能に特化する。皮膚の表皮ではない。
✗ 3. 誤り
多列上皮
多列上皮(多列線毛円柱上皮)は鼻腔・気管・気管支の内面に見られる上皮で、見かけ上は重層だが実際は単層である。皮膚の表皮ではない。
✓ 4. 正しい
重層扁平上皮
皮膚の表皮は重層扁平上皮で、物理的・化学的刺激や乾燥、微生物侵入から体を守る被蓋上皮として機能する。深層の基底層で細胞が分裂・増殖し、上方に移動するにつれて有棘層・顆粒層を経て角化・脱核し、表層の角質層では角化細胞が扁平な死細胞となって層をなす。口腔・食道・膣なども重層扁平上皮で、機械的刺激を受ける部位に共通する。
ポイント
  • 表皮は重層扁平上皮で、機械的刺激から体を守る被蓋上皮。
  • 覚え方のコツ: 摩擦のかかる部位は「重層扁平」(皮膚・口腔・食道・膣)。吸収・分泌は「単層円柱」、物質交換は「単層扁平」、尿路だけ「移行上皮」と機能で対応づける。
  • 関連知識: 表皮は外胚葉由来で、基底層から角質層まで5層(基底・有棘・顆粒・淡明・角質)をなす。角質化はケラチンの集積と細胞の脱核によって起こり、デスモソームがこの層で特に発達する。
  • よくある間違い: 皮膚全体を「重層扁平」と理解する(真皮は結合組織、表皮のみが重層扁平上皮)/口腔・食道の上皮を単層円柱と誤認する。
  • 臨床応用: 皮膚癌の主力は表皮由来の扁平上皮癌・基底細胞癌・メラノーマ。尋常性乾癬は表皮細胞の異常増殖・角化障害による疾患。
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題17|表皮はどの上皮に属するか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題17|表皮はどの上皮に属するか。
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