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理由で解く 解剖学

Q0021 人体の構成

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題15
問題
線維軟骨を有するのはどれか。
選択肢
1 耳管
2 気管支
3 耳介
4 椎間円板
解答
正解4(椎間円板)
解説
✗ 1. 誤り
耳管
耳管軟骨は弾性線維を豊富に含む弾性軟骨で、線維軟骨ではない。鼻咽頭と中耳腔をつなぐ耳管の壁を形作る。
✗ 2. 誤り
気管支
気管支軟骨は気管軟骨と同じく硝子軟骨で、呼吸気道の管腔を保持する支柱として機能する。線維軟骨ではない。
✗ 3. 誤り
耳介
耳介軟骨は弾性線維を多く含む弾性軟骨で、線維軟骨ではない。耳介の独特の折れ曲がりや弾力性はこの弾性軟骨による。
✓ 4. 正しい
椎間円板
椎間円板は大量の膠原線維束の間に軟骨細胞と少量の軟骨基質を含む線維軟骨で、3種の軟骨で最も強靭。外層の線維輪と中央の髄核からなり、椎骨間のクッションとして衝撃吸収・脊柱柔軟性に寄与する。恥骨結合や関節半月(膝の半月板)も同じ線維軟骨で、大きな圧縮力・ずれに耐える部位に分布する。
ポイント
  • 椎間円板・恥骨結合・関節半月は線維軟骨で、強靭で圧縮に強い。
  • 覚え方のコツ: 線維軟骨は「椎・恥・半」(ついちはん)で3つ暗記:椎間円板・恥骨結合・関節半月。硝子軟骨は気管・関節・肋、弾性軟骨は耳・耳管・喉頭蓋。
  • 関連知識: 椎間円板は線維輪(膠原線維)と髄核(ゼリー状のプロテオグリカン)の2層構造。加齢により髄核の水分が減少し、線維輪が亀裂を起こすと髄核が脱出する(椎間板ヘルニア)。
  • よくある間違い: 耳介軟骨・喉頭蓋軟骨を「軟骨=硝子」と一括で誤認する(弾性軟骨が正解)/気管支軟骨を線維軟骨と誤る(硝子軟骨)。
  • 臨床応用: 椎間板ヘルニアは線維輪の破綻で髄核が脱出し、神経根を圧迫して坐骨神経痛(下肢放散痛)を起こす。膝半月板損傷はスポーツ外傷でみられる。
比較表
軟骨の種類 基質の特徴 代表的な部位
硝子軟骨 多量のコンドロイチン硫酸、半透明乳白色 関節軟骨、肋軟骨、気管・気管支軟骨、甲状軟骨
弾性軟骨 弾性線維約30%、淡黄色 耳介軟骨、耳管軟骨、喉頭蓋軟骨
線維軟骨 大量の膠原線維束、最も強靭 椎間円板、恥骨結合、関節半月
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題15|線維軟骨を有するのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題15|線維軟骨を有するのはどれか。
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