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理由で解く 解剖学

Q0019 人体の構成

出典:あマ指 第5回(1997) 問題16
問題
正しい記述はどれか。
選択肢
1 平滑筋細胞は多核細胞である。
2 染色体は核に含まれる。
3 神経細胞は分裂・増殖する。
4 白血球は核をもたない。
解答
正解2(染色体は核に含まれる。)
解説
✗ 1. 誤り
平滑筋細胞は多核細胞である。
平滑筋細胞は中央に1個の核を持つ単核細胞である。多核なのは筋芽細胞が融合した骨格筋線維で、平滑筋との混同は典型的な誤答パターン。
✓ 2. 正しい
染色体は核に含まれる。
染色体は核内の染色質(DNA+タンパク質)が細胞分裂時に凝集して可視化された構造で、核膜に囲まれた核内に存在する。細胞質には存在しない。核膜により核と細胞質が隔てられ、DNAの保護・遺伝情報の整理が可能となっている。ミトコンドリアDNAのみが細胞質側(ミトコンドリア内)に存在する例外。
✗ 3. 誤り
神経細胞は分裂・増殖する。
神経細胞は高度に分化した細胞で、成熟後は原則として分裂・増殖しない。ただし、海馬歯状回など一部の成体神経幹細胞からは生涯にわたり新生がみられる。心筋細胞も同様に分裂能が極めて低い。
✗ 4. 誤り
白血球は核をもたない。
白血球は核を有する有核細胞であり、無核なのは赤血球(哺乳類で脱核)と血小板(巨核球の断片)。白血球は形態で好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種に分類される。
ポイント
  • 染色体は核内に存在し、細胞質側には原則としてない(ミトコンドリアDNAのみ例外)。
  • 覚え方のコツ: 例外を覚える「無核=赤血球・血小板/多核=骨格筋・破骨細胞/非分裂=神経・心筋」。通常細胞は単核で分裂可能が原則。
  • 関連知識: 染色質と染色体は同じDNA+ヒストンの複合体だが、細胞分裂時に凝集して「染色体」となる。染色体数は体細胞で46本、生殖細胞で23本。
  • よくある間違い: 白血球を無核と誤る(無核は赤血球・血小板)/平滑筋を多核と誤る(多核は骨格筋)/神経細胞を「分裂する」と誤る。
  • 臨床応用: 神経細胞の非再生性から脳梗塞後の機能回復は可塑性(代償)に依存する。骨髄抑制では赤血球・白血球・血小板が同時に減少する。
比較表
細胞 核の状態 分裂能
神経細胞 単核 ほぼなし
心筋細胞 単核 乏しい
骨格筋線維 多核 筋衛星細胞で再生
平滑筋細胞 単核 あり
白血球 有核(分葉核含む) 分化済み
赤血球 無核(脱核) なし
血小板 無核(断片) なし
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題16|正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題16|正しい記述はどれか。
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