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理由で解く 解剖学

Q0018 人体の構成

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題15
問題
骨格筋細胞の形成の特徴について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 長さは数cm に達する。
2 紡錘形を呈する。
3 横紋構造を有する。
4 多数の核を有する。
解答
正解2(紡錘形を呈する。)
解説
✗ 1.
長さは数cm に達する。
✗ 正しい。 骨格筋線維は直径10〜100µm、長さはときに10cmを超える細長い細胞で、正しい記述。筋芽細胞が融合して伸長したため、1本の線維が長く連続する。
✓ 2. 誤り
紡錘形を呈する。
骨格筋線維の形は「円柱形」で、紡錘形ではない。紡錘形を呈するのは平滑筋線維(中央が太く両端が細い)であり、骨格筋との形状差を区別するのが重要な識別点。骨格筋は断面も円形または多角形に近く、筋束として規則正しく配列することで力の伝達効率を高めている。
✗ 3.
横紋構造を有する。
✗ 正しい。 骨格筋はアクチンとミオシンの規則的配列によりA帯・I帯・Z帯からなる明瞭な横紋を示す典型的な横紋筋で、正しい記述。
✗ 4.
多数の核を有する。
✗ 正しい。 骨格筋線維は筋芽細胞が融合してできた多核巨大細胞で、1本の筋線維に多数の核が辺縁(サルコレンマ直下)に散在する。正しい記述。
ポイント
  • 骨格筋線維は円柱形・多核・横紋あり。紡錘形は平滑筋。
  • 覚え方のコツ: 形状は「骨格=長い円柱、心筋=分岐する円柱、平滑=紡錘」でセット暗記。核は「骨格=多核・辺縁、心筋=単核・中央、平滑=単核・中央」。
  • 関連知識: 骨格筋の多核性は筋芽細胞の融合によるもので、再生能にも関わる。筋衛星細胞(筋前駆細胞)が障害時に活性化して筋線維を修復する。
  • よくある間違い: 紡錘形を骨格筋と覚える/骨格筋を「円柱形で分岐する」と心筋と混同する(骨格筋は分岐しない)。
  • 臨床応用: Duchenne型筋ジストロフィーでは骨格筋線維が壊死・脂肪化する。筋断裂後は筋衛星細胞による再生で機能回復が起こる。
比較表
特徴 骨格筋 心筋 平滑筋
形状 長い円柱形 円柱形で分岐 紡錘形
核の数 多核 単核(中央) 単核(中央)
核の位置 辺縁 中央 中央
横紋 あり あり なし
介在板 なし あり なし
随意性 随意 不随意 不随意
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題15|骨格筋細胞の形成の特徴について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題15|骨格筋細胞の形成の特徴について誤っている記述はどれか。
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