学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ O. 下肢の局所解剖・脈管・神経 / Q1046

理由で解く 解剖学

Q1046 運動器系

出典:あマ指 第3回(1995) 問題38
問題
外果の後方を通過するのはどれか。
選択肢
1 後脛骨筋腱
2 脛骨神経
3 深腓骨神経
4 長腓骨筋腱
解答
正解4(長腓骨筋腱)
解説
✗ 1. 誤り
後脛骨筋腱
後脛骨筋腱は「内果」の後方を通って足底(舟状骨・楔状骨・立方骨・中足骨底)に停止する。屈筋支帯の深層を通り、長指屈筋腱・長母指屈筋腱・脛骨神経・後脛骨動静脈とともに足根管を形成する。
✗ 2. 誤り
脛骨神経
脛骨神経は下腿後面を下行して「内果」の後方を回り込み、屈筋支帯下の足根管を通って足底に入り、内側・外側足底神経に分岐する。外果側は総腓骨神経由来の浅・深腓骨神経の支配領域。
✗ 3. 誤り
深腓骨神経
深腓骨神経は下腿前面で伸筋群に分布し、前脛骨動脈とともに伸筋支帯をくぐって足背に達する。外果の後方ではなく、足首の前面中央〜第1・第2指間の皮膚感覚を担う。
✓ 4. 正しい
長腓骨筋腱
長腓骨筋は腓骨頭・腓骨外側面から起こり、下腿外側を下行して外果の後方(腓骨筋支帯の下)を通って足底を横断し、内側楔状骨と第1中足骨底に停止する。短腓骨筋とともに浅腓骨神経の支配を受け、足関節の底屈と外反を行う。外果後方の通過構造は「長腓骨筋腱・短腓骨筋腱」の2本のみで、これらは同名の腓骨筋溝を通る点が鑑別の決め手となる。長腓骨筋腱は足底を横走して内側へ達するため、足のアーチ(横アーチ)の保持にも関与する。
ポイント
  • 外果の後方を通るのは長・短腓骨筋腱の2本のみ。内果後方は足根管(屈筋支帯下)で「後脛骨筋腱・長指屈筋腱・後脛骨動静脈・脛骨神経・長母指屈筋腱」が通る。
  • 覚え方のコツ: 外果後方=「腓骨筋2本」、内果後方=「Tom, Dick And Nervous Harry(後脛骨筋・長指屈筋・後脛骨動静脈・脛骨神経・長母指屈筋)」。
  • 関連知識: 足背(足首前面)は伸筋支帯の下を前脛骨筋・長母指伸筋・長指伸筋・第3腓骨筋、前脛骨動脈、深腓骨神経が通る。
  • よくある間違い: 後脛骨筋を「後」という字から外果後方と誤認/脛骨神経を「脛骨の外側」と勘違い。
  • 臨床応用: 足根管症候群は内果後方の足根管で脛骨神経が絞扼され、足底のしびれ・痛みを生じる。外果捻挫では前距腓靭帯損傷が多いが、腓骨筋腱の脱臼を合併することもある。
比較表
通過部位 通過する構造
外果の後方 長腓骨筋腱・短腓骨筋腱
内果の後方(足根管) 後脛骨筋腱/長指屈筋腱/後脛骨動静脈/脛骨神経/長母指屈筋腱
足首前面(伸筋支帯下) 前脛骨筋腱/長母指伸筋腱/前脛骨動脈/深腓骨神経/長指伸筋腱/第3腓骨筋腱
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題38|外果の後方を通過するのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題38|外果の後方を通過するのはどれか。
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