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理由で解く 解剖学

Q0017 人体の構成

出典:あマ指 第3回(1995) 問題16
問題
平滑筋からなるのはどれか。
選択肢
1 口輪筋
2 咽頭収縮筋
3 幽門括約筋
4 外肛門括約筋
解答
正解3(幽門括約筋)
解説
✗ 1. 誤り
口輪筋
口輪筋は顔面表情筋の一つで、骨格筋(横紋筋)である。顔面神経支配の随意筋で、口唇を閉じる運動を担う。
✗ 2. 誤り
咽頭収縮筋
咽頭収縮筋は食物を食道へ押し送る嚥下運動を行う骨格筋で、舌咽神経・迷走神経支配の横紋筋である。上部消化管でも咽頭までは骨格筋性である点に注意。
✓ 3. 正しい
幽門括約筋
幽門括約筋は胃と十二指腸の境界部に位置する消化管平滑筋の輪走筋が肥厚したもので、自律神経支配の不随意筋である。胃内容物の十二指腸への排出を調節する。消化管壁の筋層はすべて平滑筋で構成され(食道上部除く)、括約筋部は特に発達する。
✗ 4. 誤り
外肛門括約筋
外肛門括約筋は骨格筋であり、陰部神経支配の随意筋として排便を意識的に制御する。内肛門括約筋は平滑筋(不随意)で、両者が対をなす点に注意。
ポイント
  • 幽門括約筋は消化管壁の平滑筋由来の不随意筋。外肛門括約筋(骨格筋)と混同しない。
  • 覚え方のコツ: 括約筋は「外は骨格筋(意識で締める)、内は平滑筋(自動で締まる)」と対で記憶。幽門・内肛門・内尿道=平滑、外肛門・外尿道=骨格。
  • 関連知識: 眼球内の瞳孔括約筋・毛様体筋、血管壁・子宮・膀胱も平滑筋。横紋を持たず、自律神経支配で不随意。消化管の筋層は内輪走・外縦走の二層平滑筋が基本構造。
  • よくある間違い: 「筋」と名の付くものをすべて骨格筋と考える/咽頭収縮筋を「消化管だから平滑筋」と誤解する(咽頭までは骨格筋)。
  • 臨床応用: 乳児の肥厚性幽門狭窄症では幽門筋層が肥厚し、噴水状嘔吐を起こす。幽門機能障害は胃内容排出遅延(胃アトニー)の原因。
比較表
括約筋 筋組織 支配神経 随意性
幽門括約筋 平滑筋 自律神経 不随意
内肛門括約筋 平滑筋 自律神経 不随意
外肛門括約筋 骨格筋 陰部神経 随意
内尿道括約筋 平滑筋 自律神経 不随意
外尿道括約筋 骨格筋 陰部神経 随意
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題16|平滑筋からなるのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題16|平滑筋からなるのはどれか。
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