学習トップ理由で解く 解剖学第5章 ▸ A. 腎臓 / Q0378

理由で解く 解剖学

Q0378 泌尿器系

出典:あマ指 第3回(1995) 問題17
問題
臓器の位置について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 松果体 - 頭蓋腔
2 肺 - 胸腔
3 肝臓 - 腹腔
4 腎臓 - 骨盤腔
解答
正解4(腎臓 - 骨盤腔)
解説
✗ 1.
松果体 - 頭蓋腔
✗ 正しい。 松果体は間脳の第3脳室中央後上壁から後方へ突出する松かさ状のあずき粒大の小体で、頭蓋腔内(大脳の中心深部)に位置する。概日リズムを調節するメラトニンを分泌する内分泌腺であり、この組合せは正しい。
✗ 2.
肺 - 胸腔
✗ 正しい。 肺は胸腔内の縦隔の両側を占め、壁側胸膜と臓側胸膜に覆われて胸膜腔を介して位置する。右肺は3葉、左肺は心臓に押されて2葉。胸腔に含まれる代表臓器であり、この組合せは正しい。
✗ 3.
肝臓 - 腹腔
✗ 正しい。 肝臓は腹腔の右上(右季肋部から心窩部・左季肋部の一部)を占め、横隔膜の下面に密着して位置する。腹膜に大部分を覆われ、冠状間膜・鎌状間膜などで固定される。腹腔内臓器の代表格で、この組合せは正しい。
✓ 4. 誤り
腎臓 - 骨盤腔
腎臓は第11・12胸椎〜第3腰椎の高さで脊柱の両側に位置する後腹膜臓器であり、「腹腔」後壁(後腹膜腔)に属する。骨盤腔は小骨盤で区切られた下方の空間で、膀胱・子宮・直腸などが収まる部位である。「腎臓—骨盤腔」という組合せは位置関係を誤っており、本問の誤答(=正解となる組合せ)である。右腎は肝臓に押されて左腎よりわずかに低く、副腎は腎上極の上方に帽子状に乗る。
ポイント
  • 腎臓は後腹膜腔(腹腔の後壁)に位置する後腹膜臓器。骨盤腔(小骨盤腔)に収まるのは膀胱・子宮・直腸などで、腎臓は骨盤腔には含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「頭蓋腔=脳・下垂体・松果体/胸腔=心肺/腹腔=消化器・腎(後腹膜)/骨盤腔=膀胱・直腸・子宮」と空間ごとに代表臓器を列挙して覚える。
  • 関連知識: 松果体は第3脳室中央の後上壁から後方に突出しメラトニンを分泌する。後腹膜臓器には腎臓・副腎・尿管・膵臓・十二指腸の一部などがある。
  • よくある間違い: 腎臓を骨盤腔と誤認/松果体を間脳の外と誤記/肝臓を胸腔に含めて誤る(肝は腹腔、ただし横隔膜直下に位置)。
  • 臨床応用: 腎臓は後腹膜のため、外傷や炎症で後腹膜血腫・膿瘍を形成しやすい。腎瘻造設も後腹膜アプローチで行う。松果体腫瘍は中脳水道閉塞で水頭症を招く。
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題17|臓器の位置について誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題17|臓器の位置について誤っている組合せはどれか。
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