
この図の解説
この図は背中側(後面)から見た体幹の骨格と腎臓を重ねたものである。まず注目したいのは、腎臓が肋骨に半ばかくれる高さにあり、脊柱の左右に1対で並んでいる点である。左側の目盛りが示すように、左腎は第11胸椎(T11)から第3腰椎(L3)上縁までの範囲に存在する。次に左右の高さを比べると、右側の矢印が示すとおり右腎は左腎より1/2〜1腰椎分だけ低い位置にある。これは右上方に大きな肝臓があり、右腎が押し下げられるためである。さらに両腎の背側には縦に走る腰方形筋があり、腎臓がこの筋の前面(腹側)に接して腹膜後器官として腰部に位置することが読み取れる。図の下方に広がる腸骨や仙骨との位置関係から、腎臓が骨盤より上、腰部の高さにあることも確認できる。
学習の要点
- 腎臓は脊柱の左右に1対あり、肋骨に半ばかくれる腰部に位置する腹膜後器官である。左腎はおよそ第11胸椎〜第3腰椎上縁の高さを占める。
- 覚え方のコツ: 「右は肝臓に押されて低い」。右上腹部の大きな肝臓が右腎を下へずらすと結びつければ、左右の高さの差を忘れにくい。
- 関連知識: 腎臓の背側には腰方形筋が縦に走り、その前面に腎臓が接する。上端には副腎が乗り、共通の脂肪被膜に包まれる。
- よくある間違い: 「左腎の方が低い」は誤り。低いのは右腎。左右を逆に覚えないよう、肝臓の位置とセットで確認する。
- 臨床応用: 呼吸で横隔膜が下がると腎臓もわずかに下降する。やせた女性では脂肪組織がゆるみ、腎臓が下方へ動く遊走腎(下垂腎)となることがある。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
図の目盛りによると、左腎は第( )胸椎から第3腰椎上縁までの高さに存在する。空欄に入る数字を答えよ。
答えを見る
答え: 11
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。