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理由で解く 解剖学

Q0016 人体の構成

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題15
問題
中胚葉から分化する細胞はどれか。
選択肢
1 神経細胞
2 肺胞上皮細胞
3 赤血球
4 視細胞
解答
正解3(赤血球)
解説
✗ 1. 誤り
神経細胞
神経細胞は神経管(外胚葉)由来であり、中胚葉ではない。中枢神経系・末梢神経節・網膜の神経組織はすべて外胚葉から分化する。
✗ 2. 誤り
肺胞上皮細胞
肺胞上皮は気道・呼吸器の上皮として内胚葉由来であり、中胚葉ではない。肺の間質(血管・結合組織)は中胚葉だが、上皮は内胚葉に属する点に注意する。
✓ 3. 正しい
赤血球
赤血球を含むすべての血球は中胚葉由来で、胎生期は卵黄嚢・肝臓・脾臓、生後は骨髄で造血が行われる。造血幹細胞も中胚葉性の間葉細胞から分化する。赤血球は直径約7µmの円盤形で、成熟過程で脱核して無核となり、主にヘモグロビンを含んで酸素運搬を担う。血液1µl中に約500万個(女性450万個)含まれる。
✗ 4. 誤り
視細胞
視細胞(錐体・杆体)は網膜を構成する感覚上皮細胞で、神経管由来の外胚葉(眼杯由来)から分化する。中胚葉ではない。
ポイント
  • 赤血球を含む血球系はすべて中胚葉(間葉系)から分化する。
  • 覚え方のコツ: 「中胚葉=骨筋血(こつきんけつ)」と3音で覚える。骨・軟骨・筋(3種)・血液・心血管・腎がすべてここから。
  • 関連知識: 視細胞・網膜色素上皮は眼杯(神経管の外向性突起)に由来し外胚葉。水晶体も外胚葉(表皮性)。一方、眼球外筋は中胚葉由来で由来が異なる。
  • よくある間違い: 肺胞上皮を「肺は胸腔にあるから中胚葉」と誤る(上皮は内胚葉)。視細胞を「網膜は眼の中身だから中胚葉」と誤る(眼杯は外胚葉)。
  • 臨床応用: 骨髄は造血の場として中胚葉由来の組織。造血障害では貧血(赤血球減少)・出血傾向(血小板減少)・感染(白血球減少)が起こる。骨髄移植は中胚葉由来造血幹細胞の補充療法。
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題15|中胚葉から分化する細胞はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題15|中胚葉から分化する細胞はどれか。
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