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理由で解く 解剖学

Q0015 人体の構成

出典:あマ指 第2回(1994) 問題16
問題
部位と組織との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 血管内皮 - 移行上皮
2 腸粘膜上皮 - 単層円柱上皮
3 椎間円板 - 線維軟骨
4 耳介軟骨 - 弾性軟骨
解答
正解1(血管内皮 - 移行上皮)
解説
✓ 1. 誤り
血管内皮 - 移行上皮
血管やリンパ管の内腔をおおう内皮は「単層扁平上皮」であり、移行上皮ではない。移行上皮は膀胱・尿管・腎盂など尿路に見られ、内腔の容積変化に応じて層の厚さが変わる特殊な上皮である。組合せとして誤っているのはこの選択肢。
✗ 2.
腸粘膜上皮 - 単層円柱上皮
✗ 正しい。 腸の内腔をおおう腸上皮は吸収機能に特化した単層円柱上皮で、吸収面を拡大するため微絨毛が発達する。組合せは正しい。
✗ 3.
椎間円板 - 線維軟骨
✗ 正しい。 椎間円板は大量の膠原線維束の間に軟骨細胞と少量の軟骨基質を含む線維軟骨で、3種の軟骨のうち最も強靭である。恥骨結合や関節半月も同じく線維軟骨で、組合せは正しい。
✗ 4.
耳介軟骨 - 弾性軟骨
✗ 正しい。 耳介軟骨は軟骨基質中に約30%の弾性線維を含む弾性軟骨で、淡黄色・透明感があり弾力に富む。喉頭蓋軟骨や耳管軟骨も同じ弾性軟骨で、組合せは正しい。
ポイント
  • 血管内皮は単層扁平上皮、移行上皮は尿路に限定される特殊上皮。
  • 覚え方のコツ: 「移行上皮=尿路(膀胱・尿管・腎盂)」と部位限定で暗記。血管=扁平、腸=円柱、気道=多列線毛、皮膚=重層扁平、尿路=移行。
  • 関連知識: 軟骨3種は、硝子軟骨=関節・肋軟骨・気管、弾性軟骨=耳介・耳管・喉頭蓋、線維軟骨=椎間円板・恥骨結合・関節半月で整理する。
  • よくある間違い: 血管内皮を「血管は内腔容積が変わるから移行上皮」と誤解する。移行上皮は伸縮しても剥離しない尿路特異構造。
  • 臨床応用: 尿路の移行上皮からは膀胱癌(尿路上皮癌)が発生。椎間板ヘルニアは線維軟骨輪の破綻で髄核が脱出し、神経根を圧迫する。
比較表
上皮の種類 代表的な部位
単層扁平上皮 血管・リンパ管内皮、肺胞上皮
単層立方上皮 腎尿細管、甲状腺濾胞
単層円柱上皮 胃・腸の粘膜上皮
多列線毛上皮 鼻腔・気管・気管支
重層扁平上皮 皮膚表皮、口腔・食道・膣
移行上皮 膀胱・尿管・腎盂
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題16|部位と組織との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題16|部位と組織との組合せで誤っているのはどれか。
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