学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0743

理由で解く 解剖学

Q0743 運動器系

出典:あマ指 第2回(1994) 問題17
問題
体表から触れない骨の部位はどれか。
選択肢
1 肩峰
2 肘頭
3 頸切痕
4 翼状突起
解答
正解4(翼状突起)
解説
✗ 1. 誤り
肩峰
肩峰は肩甲骨の外側上方に突出する肩の屋根で、鎖骨外側端との間に肩鎖関節を形成する。皮下組織が薄く、三角筋が始まる部位として肩の最上部で容易に触知できる。体表から触れる代表的な骨指標である。
✗ 2. 誤り
肘頭
肘頭は尺骨近位端後方の突出で、上腕三頭筋が停止する。肘を屈曲させると皮下に明瞭に盛り上がり、肘頭・上腕骨内側上顆・外側上顆の3点は肘部の体表指標として触診可能である。体表から触れる。
✗ 3. 誤り
頸切痕
頸切痕は胸骨柄の上縁中央にあるU字型の窪みで、前頸部最下端の陥凹(胸骨上窩)として容易に触知できる。両側の胸鎖関節に挟まれた位置にあり、気管の体表投影の起点ともなる。体表から触れる。
✓ 4. 正しい
翼状突起
翼状突起は蝶形骨体から下方へ伸びる突起で、鼻腔後壁・側頭下窩の深部に位置する。内側板と外側板からなり、内側翼突筋・外側翼突筋が起始する。頭蓋底の深い位置にあるため体表からは到達不可能であり、他の3選択肢がすべて表在指標である中で、唯一体表から触れない部位として正解となる。
ポイント
  • 翼状突起は蝶形骨から下方へ伸びる深部の突起で、頭蓋底内に位置し体表からは触れない。
  • 覚え方のコツ: 「翼突=蝶形骨の翼=深部」「体表指標は肩峰・肘頭・頸切痕など四肢と体幹表面」で区別する。
  • 関連知識: 翼状突起には内・外側翼突筋が起始し、開口運動・側方運動に関与する。肩峰・肘頭・上前腸骨棘などは臨床触診の必修部位。
  • よくある間違い: 翼状突起を蝶形骨小翼や頬骨突起と混同する/頸切痕を鎖骨切痕や気管軟骨の一部と誤認する。
  • 臨床応用: 肩峰(肩の頂点)・肘頭(肘後面の突起)・頸切痕(胸骨上窩の陥凹)は体表解剖の基準点で、触診・注射・人工呼吸・心臓マッサージなどの手技時の位置決めに用いる。
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題17|体表から触れない骨の部位はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題17|体表から触れない骨の部位はどれか。
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