学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ34P098
理由で解く 柔道整復師
手根管症候群では手関節を掌屈位に保つファーレンテストが陽性となります。他の3つは疼痛部位や制限方向が入れ替えられており、組合せとして成立しません。
手根管は手根骨と屈筋支帯で囲まれたトンネルで、正中神経と屈筋腱が通ります。手関節を強く掌屈すると管内の圧が上昇し、正中神経が圧迫されて母指から環指橈側のしびれが増強します。これを利用したのがファーレンテストで、手背同士を合わせて掌屈位を1分ほど保持し症状の誘発をみます。組合せ問題では、疾患名そのものより「痛む場所」「誘発される方向」を正確に持っておくことが得点につながります。TFCCは手関節尺側にあるので尺屈で痛み、ド・ケルバン病は母指側の第1区画の腱鞘炎、マーデルング変形は橈骨遠位の成長障害で尺骨頭が背側に突出するため背屈が制限されます。
| 疾患 | 部位 | 誘発・制限 | 代表的な所見 |
|---|---|---|---|
| 三角線維軟骨複合体損傷 | 手関節尺側 | 尺屈・回旋・軸圧で疼痛 | 尺側部痛、回旋時のクリック |
| ド・ケルバン病 | 第1区画(母指側) | 母指を握り込んで尺屈 | フィンケルシュタインテスト陽性 |
| 手根管症候群 | 手根管(正中神経) | 手関節掌屈保持 | ファーレンテスト陽性、ティネル徴候 |
| マーデルング変形 | 橈骨遠位骨端 | 背屈・回外が制限 | 尺骨頭の背側突出、銃剣状変形 |
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