学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ34P097
理由で解く 柔道整復師
後骨間神経は回外筋を貫くところで絞扼されるため、前腕の過度な回外動作の反復が誘因になります。3が正しい記述です。
後骨間神経は橈骨神経深枝が回外筋を貫いた以降の枝で、運動線維だけを含みます。回外筋の入口にある腱様の縁(フローセのアーケード)が絞扼部位となり、回内・回外を繰り返す作業やスポーツで回外筋が肥厚すると発症します。支配するのは総指伸筋・小指伸筋・尺側手根伸筋・長母指外転筋・長短母指伸筋など指の伸筋群で、麻痺するとMP関節が伸展できない下垂指(drop finger)になります。手関節の背屈は、より近位で分岐する長・短橈側手根伸筋が担うため保たれ、感覚枝を含まないのでしびれや感覚脱失も生じません。この「手関節背屈は可能・指のMP伸展が不能・感覚障害なし」という組み合わせが、上腕レベルの橈骨神経麻痺(下垂手)との決定的な違いです。
| 橈骨神経麻痺(上腕レベル) | 後骨間神経障害 | |
|---|---|---|
| 絞扼・障害部位 | 上腕骨骨幹部(橈骨神経溝)など | 回外筋(フローセのアーケード) |
| 手関節背屈 | 不能(下垂手) | 可能 |
| MP関節伸展 | 不能 | 不能(下垂指) |
| 感覚障害 | あり(手背橈側) | なし |
| 疼痛部位 | 特定しにくい | 肘外側〜前腕近位背側 |
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