学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ34P092
理由で解く 柔道整復師
膝蓋骨外側脱臼は「膝蓋骨を外側へ引く力が強い」または「内側で止める力が弱い」ときに起こります。大腿骨頸部の過度前捻はQ角を増大させて外側への牽引を強めるため、要因として正しい記述です。
膝蓋骨は大腿四頭筋腱と膝蓋靱帯がつくる角度(Q角)の分だけ、常に外側へ引かれる力を受けています。これに抵抗しているのが内側広筋(とくに斜頭)と内側膝蓋大腿靱帯、そして大腿骨外側顆の高まりです。大腿骨頸部の前捻が過度になると大腿骨が内旋位をとり、膝が内側を向いたまま足部が外を向く肢位になります。この結果Q角が大きくなり、膝蓋骨は外側へ引かれやすくなります。同じ理屈で外反膝、膝蓋骨高位、大腿骨外側顆の低形成、内側広筋の萎縮、全身関節弛緩性、女性の骨盤形態なども要因になります。要因を丸暗記せず「Q角が増えるか、内側の押さえが弱るか」で判定すれば、初見の選択肢でも判断できます。
| 因子 | Q角・内側制動への影響 | 外側脱臼の要因か |
|---|---|---|
| 外反膝(X脚) | Q角が増大 | 要因になる |
| 内反膝(O脚) | Q角が減少 | 要因にならない |
| 大腿骨頸部の過度前捻 | 大腿骨内旋位でQ角が増大 | 要因になる |
| 内側広筋の萎縮 | 内側の制動が低下 | 要因になる |
| 外側広筋の萎縮 | 外側への牽引が低下 | 要因にならない |
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