学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ34P090
理由で解く 柔道整復師
指節間関節の背側脱臼は関節の過伸展で起こります。DIP背側脱臼がDIP関節の過伸展で生じるとする4が正しい記述です。
指節間関節脱臼は「どちらへ外れたか」と「どの伸展機構が壊れたか」の2点で整理すると混乱しません。背側脱臼は関節の過伸展で起こり、掌側板が断裂します。指節間関節の脱臼はこの背側脱臼が圧倒的に多く、突き指の代表格です。掌側脱臼は伸展機構が破綻するため、後から変形が現れるのが厄介です。PIP関節には伸筋腱の中央索が付着するので、PIP掌側脱臼では中央索が損傷され、側索が掌側へ落ち込んでPIP屈曲・DIP過伸展のボタン穴(ボタンホール)変形が遅れて出現します。DIP関節には終止腱が付着するので、DIP掌側脱臼では終止腱が損傷され槌指(マレットフィンガー)変形となります。スワンネック変形はPIPが過伸展・DIPが屈曲する変形で、掌側板の弛緩などを背景に生じ、成り立ちが異なります。
| 脱臼 | 発生機序 | 損傷される構造 | 後に生じる変形 |
|---|---|---|---|
| PIP背側脱臼 | 過伸展 | 掌側板 | (適切な固定で変形は残りにくい) |
| PIP掌側脱臼 | 屈曲+回旋など | 中央索 | ボタン穴変形 |
| DIP背側脱臼 | 過伸展 | 掌側板 | (同上) |
| DIP掌側脱臼 | 屈曲強制 | 終止腱 | 槌指(マレット)変形 |
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