学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ34P085

理由で解く 柔道整復師

QJ34P085 柔道整復理論

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問85
問題
趾骨骨折で正しいのはどれか。
選択肢
1 介達外力による発生が多い。
2 近位骨片が背側へ転位する。
3 足底側凸変形が残存すると歩行障害が生じる。
4 第2趾に多い。
解答
正解3(足底側凸変形が残存すると歩行障害が生じる。)
解説

趾骨骨折で足底側に凸となる変形を残すと、荷重のたびにその突出部が床に当たり、疼痛や胼胝を生じて歩行障害となる。

趾骨骨折の多くは、重い物を足の上に落とす、硬い物を蹴る、家具の角に趾をぶつけるといった直達外力で起こる。基節骨が折れると、近位骨片は骨底に付く骨間筋・虫様筋に引かれて底側へ、遠位骨片は伸筋腱に引かれて背側へ向かうため、骨折部を頂点として足底側に凸となる変形が生まれやすい。足底は歩行のたびに全体重を受ける面なので、ここに骨性の出っ張りが残ると、荷重時痛と胼胝形成を招き、痛みを避ける歩き方が定着して他部位の障害にもつながる。したがって整復では、この底側凸を残さないことが目標になる。頻度は最も突出して外力を受けやすい第 1 趾(母趾)に多い。固定は隣接趾を副子として利用する方法などで行い、靴の中で圧迫されないよう履物の指導まで含めて伝えるとよい。

✓ 3. 正しい
足底側凸変形が残存すると歩行障害が生じる。
足底の骨性突出が荷重面に当たり、荷重時痛と胼胝を生じて歩行が障害される。整復ではこの変形を残さないことが目標になる。
✗ 1. 誤り
介達外力による発生が多い。
重量物の落下、硬い物を蹴る、家具の角にぶつけるなどの直達外力による発生が多い。
✗ 2. 誤り
近位骨片が背側へ転位する。
向きが逆である。近位骨片は骨間筋・虫様筋に引かれて底側へ、遠位骨片は伸筋腱に引かれて背側へ向かい、底側凸の変形となる。
✗ 4. 誤り
第2趾に多い。
最も大きく前方に突出し外力を受けやすい第 1 趾(母趾)に多い。
ポイント
  • 趾骨骨折は直達外力(落下物・蹴打・打撲)による発生が多い。
  • 基節骨では近位骨片が底側、遠位骨片が背側へ向かい、底側凸変形を生じやすい。
  • 底側凸を残すと荷重時痛と胼胝を招き、歩行障害の原因となる。整復目標はこの変形の解消。
  • 頻度は第 1 趾(母趾)に最も多い。
  • 固定後は靴による圧迫を避ける履物指導と、腫脹の推移・血行の確認を併せて行う。
比較表
項目正しい内容
受傷機転直達外力が多い(落下物・蹴打)
近位骨片骨間筋・虫様筋に引かれて底側へ
遠位骨片伸筋腱に引かれて背側へ
残しやすい変形足底側凸 → 荷重時痛・胼胝・歩行障害
好発部位第 1 趾(母趾)
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