学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ34P084
理由で解く 柔道整復師
尖足位拘縮は足関節が底屈位で固まった状態をいう。膝を軽度屈曲位で固定しても足関節の角度は規定されないため、3が原因として当てはまらず、これが答え。
尖足は「底屈方向へ引く力が勝つ」か「底屈位のまま動かさない」ことで完成する。下腿骨骨幹部骨折では、下腿三頭筋そのものの挫滅・血腫が瘢痕化して短縮する、背屈筋群を支配する総腓骨神経が麻痺する、足関節を底屈位で長期固定する、という3つがいずれも尖足を招く。これに対し膝関節の肢位は足関節の底背屈を決めない。腓腹筋は大腿骨顆部から起こる二関節筋なので、膝屈曲位ではむしろ緩んで足関節を背屈位に保ちやすくなる。実際、下腿骨骨幹部骨折の固定でも膝は軽度屈曲位が用いられる。予防の要は、足関節を0度(直角)付近に保つこと、固定中から足趾の自動運動を続けること、固定除去後に背屈可動域訓練を段階的に進めることである。
| 因子 | 尖足位拘縮の原因になるか | 機序 |
|---|---|---|
| 腓腹筋損傷 | なる | 瘢痕拘縮・短縮で足関節が底屈方向へ引かれる |
| 総腓骨神経麻痺 | なる | 背屈筋群の麻痺→下垂足→底屈位のまま拘縮 |
| 足関節底屈位固定 | なる | 後方軟部組織が底屈位で短縮する |
| 膝関節屈曲位固定 | ならない | 足関節の角度を規定しない。二関節筋である腓腹筋はむしろ緩む |
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