学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ34P079
理由で解く 柔道整復師
円回内筋の付着部より近位で折れた場合、遠位骨片に働くのは方形回内筋である。骨片の転位は「骨折線より遠位に付く筋か、近位に付く筋か」で決まる。
前腕骨骨幹部骨折で転位の方向を読むときは、骨折線を境に、どの筋がどちら側の骨片に付いているかを見る。橈骨では、上腕二頭筋が橈骨粗面に、回外筋が近位部に付くため、これらは近位骨片を回外させる。円回内筋は橈骨中央外側に付き、方形回内筋は遠位 1/4 に付くので、いずれも遠位骨片を回内させる。したがって円回内筋の付着部より近位で折れると、近位骨片は上腕二頭筋と回外筋によって回外位をとり、遠位骨片は円回内筋と方形回内筋によって回内位をとる、という相反する肢位になる。選択肢のなかで遠位骨片に付いているのは方形回内筋だけである。この場合、整復と固定は近位骨片の肢位に遠位骨片を合わせる考え方が基本で、前腕は回外位に近い肢位で保持する。上腕筋は尺骨粗面に付く肘関節屈筋であり、前腕骨骨幹部の骨片を回旋させる働きは持たない。
| 骨折高位 | 近位骨片の肢位 | 作用する筋 | 遠位骨片の肢位 | 作用する筋 |
|---|---|---|---|---|
| 円回内筋付着部より近位 | 回外位 | 上腕二頭筋・回外筋 | 回内位 | 円回内筋・方形回内筋 |
| 円回内筋付着部より遠位 | 中間位 | 回外筋と円回内筋が拮抗 | 回内位 | 方形回内筋 |
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