学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ34P075
理由で解く 柔道整復師
胸骨剣結合部の骨折では、剣状突起は胸骨体の後方(背側)へ転位する。腹直筋と横隔膜に後下方へ引かれるためである。
胸骨骨折の多くは、交通事故でハンドルや前席背面に胸部を強打する直達外力で起こる。剣状突起には腹直筋が付着し、横隔膜の一部も付く。胸骨体との結合部が折れると、剣状突起はこれらの牽引を受けて胸骨体の後方へ入り込むように転位する。したがって前方へ突出するという記述は方向が逆になる。胸骨骨折で重要なのは骨そのものよりも中身であり、直下には心臓・大血管・気管があるため、心臓振盪や心挫傷、大血管損傷を合併しうる。多発肋骨骨折を伴って胸壁が分節化すると、吸気時に陥凹し呼気時に膨隆する奇異呼吸(胸壁動揺、フレイルチェスト)を呈し換気が破綻する。胸部を強打した患者では、呼吸状態、脈拍、皮膚色、意識を確認し、動揺や不整脈を疑う所見があれば固定にこだわらず直ちに救急要請する。
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。