学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ34P076
理由で解く 柔道整復師
腰椎横突起骨折に対応する検査はパイル徴候である。横突起に付く筋が牽引されると骨折部に疼痛が誘発される、という機序で成り立つ所見である。
腰椎の横突起には腰方形筋や大腰筋、腹横筋・腹斜筋群の一部が付着する。腰部への直達外力のほか、体幹の急激な側屈・回旋でこれらの筋が強く収縮し、付着部が引き抜かれるように横突起が折れることがある。骨折が起きると、これらの筋を働かせる動作、たとえば患側下肢を伸展位のまま挙上する動作や体幹の側屈で骨折部に牽引力が加わり、鋭い疼痛が誘発される。この所見がパイル徴候として知られ、横突起骨折を疑う手掛かりになる。横突起骨折は腎損傷や後腹膜血腫を合併することがあるため、血尿、側腹部の腫脹、血圧低下などがないかを確認し、疑わしければ画像診断のできる医療機関へ紹介する。
| 検査・徴候 | 対応する病態 | 要点 |
|---|---|---|
| パイル徴候 | 腰椎横突起骨折 | 付着筋の牽引で骨折部に疼痛が誘発される |
| ルドロフ徴候 | 小転子裂離骨折 | 腸腰筋付着部。坐位で股関節を自動屈曲できない |
| パトリックテスト | 股関節・仙腸関節の病変 | 屈曲・外転・外旋位で疼痛を誘発 |
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