学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §9 麻酔 / QJ34P051
理由で解く 柔道整復師
「2つ選べ」で、正しいのは1と3。硬膜(腰椎)穿刺後の頭痛が体位・体動で悪化することと、酸性の胃液を誤嚥して起こる化学性肺臓炎をメンデルソン症候群と呼ぶことが問われている。
麻酔の合併症は「どこで・何が起きているか」を1本の線でつなぐと迷わない。腰椎穿刺後の頭痛は、針の穴から髄液が漏れて髄液圧が下がり、脳が沈み込んで痛みを感じる硬膜・架橋静脈・神経が引っぱられるために起こる。引っぱる力は重力で決まるので、起き上がったり動いたりすると痛みが強まり、水平に寝ると軽くなる、という体位依存性が最大の特徴になる。一方、全身麻酔中の悪性高熱症は骨格筋のカルシウム制御が破綻して代謝が暴走する病態で、CO₂も乳酸も増えるためアルカローシスではなくアシドーシスに傾く。気道管理では、声門を「上から覆うだけ」の器具と、気管内をカフで「塞ぐ」器具とでは誤嚥に対する意味がまったく違う点が要になる。
| 比較項目 | ラリンジアルマスク(声門上器具) | カフ付き気管チューブ(気管挿管) |
|---|---|---|
| 留置される位置 | 喉頭の上(声門を外から覆う) | 気管内(声門を越えて留置) |
| 気道と食道の分離 | 分離しない | カフで気管を塞ぎ分離する |
| 誤嚥の予防 | 確実には防げない | 防御性が高い |
| フルストマックでの使用 | 原則として選ばない | 迅速導入とあわせて第一選択 |
| 主な使いどころ | 絶飲食が守られた待機手術の短時間麻酔、挿管困難時の緊急気道確保 | 長時間手術、腹腔内・胸腔内手術、誤嚥リスクの高い症例 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。