学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §18 主要な疾患 腎・尿路疾患 / QJ34P042

理由で解く 柔道整復師

QJ34P042 一般臨床医学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問42
問題
尿路結石で最も多いのはどれか。
選択肢
1 アンモニウム結石
2 カルシウム結石
3 シスチン結石
4 尿酸結石
解答
正解2(カルシウム結石)
解説

尿路結石で最も多いのはカルシウムを含む結石で、なかでもシュウ酸カルシウム結石が大半を占める。

尿中では、尿路の通過時間や尿量・pHの変化によって溶けきれなくなった成分が結晶化し、それが核となって結石が成長する。カルシウム結石(シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム)は尿路結石全体のおよそ8割を占め、単独あるいは混合して形成される。カルシウム結石はX線に写る(X線陽性)ため、腹部単純X線でも捉えやすい。これに対し尿酸結石はX線に写らず、酸性尿で析出しやすく痛風や高尿酸血症に伴って生じる。リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)結石は、尿素を分解する細菌の感染でアンモニアが増えて尿がアルカリ性に傾くことで形成され、腎盂を埋める珊瑚状結石になりやすい。シスチン結石は先天性のアミノ酸輸送異常であるシスチン尿症に伴うまれな結石である。典型症状は側腹部から背部にかけての激しい疝痛発作と血尿で、腰背部痛を訴える患者では鑑別として念頭に置き、疑わしければ医療機関受診を勧める。

✓ 2. 正しい
カルシウム結石
シュウ酸カルシウムを主体とするカルシウム結石が尿路結石の大多数を占める。X線陽性で単純X線でも描出されやすい。
✗ 1. 誤り
アンモニウム結石
リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)結石のこと。尿素分解菌の感染でアルカリ尿となって生じ、珊瑚状結石をつくるが頻度は最多ではない。
✗ 3. 誤り
シスチン結石
シスチン尿症という先天性のアミノ酸輸送異常に伴うまれな結石で、若年から反復するのが特徴である。頻度は最も低い部類に入る。
✗ 4. 誤り
尿酸結石
酸性尿で析出し、高尿酸血症や痛風に伴う。X線陰性で単純X線には写らないが、頻度はカルシウム結石に及ばない。
ポイント
  • 尿路結石の最多はカルシウム結石(主にシュウ酸カルシウム)で全体のおよそ8割。
  • カルシウム結石はX線陽性、尿酸結石はX線陰性。
  • ストルバイト(リン酸マグネシウムアンモニウム)結石は尿素分解菌感染によるアルカリ尿で生じ、珊瑚状結石をつくる。
  • シスチン結石はシスチン尿症に伴うまれな結石。
  • 症状は側腹部〜背部の疝痛発作と血尿。水分摂取が予防の基本で、腰背部痛の鑑別として押さえておく。
比較表
結石の種類頻度できやすい条件単純X線
カルシウム結石(シュウ酸・リン酸)最多(約8割)高カルシウム尿、高シュウ酸尿陽性(写る)
尿酸結石次いで多い酸性尿、高尿酸血症・痛風陰性(写らない)
リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)少ない尿素分解菌感染によるアルカリ尿陽性
シスチン結石まれシスチン尿症(先天性)やや写りにくい
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