学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ34P039
理由で解く 柔道整復師
慢性骨髄性白血病は、染色体の転座によって生じた融合遺伝子が原因で起こる造血幹細胞の腫瘍性疾患である。すなわち遺伝子異常が原因である。
この病気では、9番染色体と22番染色体の間で相互転座 t(9;22) が起こり、短くなった22番染色体(フィラデルフィア染色体)上にBCR-ABL1融合遺伝子が形成される。この遺伝子がつくるタンパクは、本来は必要なときだけ働くチロシンキナーゼが常時活性化した状態になっており、増殖のシグナルが出しっぱなしになる。その結果、顆粒球系を中心に成熟段階のさまざまな細胞が骨髄で過剰に増え、末梢血の著しい白血球増加と脾腫を生じる。慢性期は無症状か倦怠感・腹部膨満感程度だが、放置すると移行期を経て急性転化し急性白血病様の経過をたどる。BCR-ABL1というはっきりした標的があるため、これを阻害するチロシンキナーゼ阻害薬が治療の中心となり、予後は大きく改善した。「原因遺伝子が分かっている=分子標的薬が効く」という組み立てで理解しておくとよい。
| 疾患 | 主な原因 |
|---|---|
| 慢性骨髄性白血病 | 遺伝子異常(BCR-ABL1融合遺伝子) |
| 成人T細胞白血病 | ウイルス感染(HTLV-1) |
| バーキットリンパ腫 | ウイルス感染(EBV)の関与 |
| 自己免疫性溶血性貧血 | 免疫異常(自己抗体) |
| 痛風 | 代謝異常(尿酸の産生過剰・排泄低下) |
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