学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ34P038
理由で解く 柔道整復師
鉄欠乏性貧血では、氷や土など栄養価のないものを無性に食べたくなる異食症(氷食症)がみられ、鉄欠乏に特徴的な症候とされる。
鉄はヘモグロビンの材料であると同時に、多くの酵素の補因子として全身の細胞で使われている。鉄が不足すると小球性低色素性貧血となり、易疲労感・動悸・息切れといった貧血一般の症状に加え、鉄に依存する組織の症状が現れる。爪がスプーン状に反り返る匙状爪(スプーンネイル)、口角炎、舌炎、そして食道の粘膜変化を伴うプランマー・ヴィンソン症候群(鉄欠乏性貧血・舌炎・嚥下障害)が代表である。異食症はこの中でも鉄欠乏に強く結びつく症候で、氷を大量に食べたがる氷食症として現れることが多く、鉄の補充で消失する。原因としては、女性では月経過多や妊娠、男性や閉経後女性では消化管出血が重要で、貧血の背後に消化管疾患が隠れていないかを確かめる必要がある。
| 項目 | 鉄欠乏性貧血 | ビタミンB₁₂欠乏性貧血 |
|---|---|---|
| 赤血球の大きさ | 小球性低色素性 | 大球性正色素性 |
| 特徴的な症候 | 異食症、匙状爪、口角炎 | ハンター舌炎、深部感覚障害、歩行失調 |
| 神経症状 | なし | あり(亜急性連合性脊髄変性症) |
| 血清鉄・フェリチン | 低下 | 正常〜上昇 |
| 主な原因 | 月経過多、消化管出血、鉄摂取不足 | 胃切除後、悪性貧血(内因子欠乏) |
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