学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ34P030
理由で解く 柔道整復師
悪性腫瘍は周囲へ浸潤しながら不規則に増殖するため、触れると硬く、表面が凸凹(不整)で、可動性に乏しく、痛みを伴わないことが多い。
良性の腫瘤は被膜に包まれて周囲を押しのけるように大きくなるので、表面は滑らかで境界が明瞭、皮下で指の下をよく動く(可動性良好)。これに対し悪性腫瘍は被膜をもたず、周囲の皮下組織や筋膜へ入り込みながら不均一に増殖するため、表面が不整で境界が不明瞭、下床に固定されて動きにくくなる。硬さも増し、進行すれば皮膚の陥凹や潰瘍を伴う。一方、圧痛は炎症(膿瘍・毛嚢炎など)を示す所見で、悪性腫瘍はむしろ無痛性のことが多い。急速に増大する、径がおおむね5cmを超える、深部(筋膜下)にある、といった所見も悪性を疑う手がかりとされる。こうした所見を認めた場合は、施術で経過をみるのではなく、画像や病理での評価ができる医療機関への受診をその場で勧める。
| 触診項目 | 良性を示唆 | 悪性を疑う |
|---|---|---|
| 硬さ | 柔らかい〜弾性軟 | 硬い(石様硬のことも) |
| 表面 | 平滑 | 不整・凸凹 |
| 境界 | 明瞭 | 不明瞭 |
| 可動性 | 良好(よく動く) | 不良(下床に固定) |
| 圧痛 | 炎症があればあり | 無痛性のことが多い |
| 増大速度 | 緩徐 | 急速 |
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