学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ34P014

理由で解く 柔道整復師

QJ34P014 リハビリテーション医学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問14
問題
ウェクスラー成人知能検査第4版(WAIS-IV)の指標に含まれないのはどれか。
選択肢
1 言語理解
2 知覚推理
3 流動性推理
4 ワーキングメモリー
解答
正解3(流動性推理)
解説

WAIS-IVの指標は言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4つです。流動性推理はこの4指標に入らないため、3が答えになります。

WAIS(ウェクスラー成人知能検査)は16歳から高齢者までを対象とする代表的な成人用知能検査で、全体像を示す全検査IQ(FSIQ)と、認知機能を4つの側面に分けた指標得点を算出します。第4版(WAIS-IV)の4指標は言語理解(VCI)・知覚推理(PRI)・ワーキングメモリー(WMI)・処理速度(PSI)で、いずれも平均100・標準偏差15に標準化されています。この検査の値打ちは総合点よりも指標間の差(ディスクレパンシー)にあり、どの力が保たれどの力が落ちているかという認知の凸凹が見えるため、高次脳機能障害の評価や訓練計画・環境調整の立案に活かせます。流動性推理(FRI)は、知覚推理が視空間と流動性推理に分割された新しい世代の版で用いられる指標名であり、WAIS-IVの構成には含まれません。

✓ 3. 含まれない(これが答え)
流動性推理
流動性推理は、既有知識に頼らず目の前の新しい問題を筋道立てて解く力を指す概念で、知覚推理が視空間と流動性推理に分けられた新しい版で指標として登場します。WAIS-IVの4指標には設定されていません。
✗ 1. 含まれる(答えではない)
言語理解
言語理解指標(VCI)としてWAIS-IVに含まれます。類似・単語・知識などの下位検査で、言葉による概念形成と蓄えた知識を測ります。
✗ 2. 含まれる(答えではない)
知覚推理
知覚推理指標(PRI)としてWAIS-IVに含まれます。積木模様・行列推理・パズルなどで、視覚的情報の把握と言葉によらない推論を測ります。
✗ 4. 含まれる(答えではない)
ワーキングメモリー
ワーキングメモリー指標(WMI)としてWAIS-IVに含まれます。数唱・算数などで、情報を一時的に保持しながら同時に操作する力を測ります。
ポイント
  • WAIS-IVの4指標は言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度。流動性推理は入らない。
  • 対象は16歳以上の成人。全検査IQと4指標を算出し、平均100・標準偏差15で表す。
  • 読み方の要点は総合点より指標間の差。認知の凸凹から高次脳機能障害の特徴をつかむ。
  • 児童用はWISC。改訂が進んだ版では知覚推理が視空間と流動性推理に分割される。
  • MMSEや改訂長谷川式はスクリーニング、WAISは詳細な認知機能評価という位置づけの違いを押さえる。
比較表
指標測るもの代表的な下位検査
言語理解(VCI)言葉による概念形成と知識類似、単語、知識
知覚推理(PRI)視覚情報の把握と非言語的推論積木模様、行列推理、パズル
ワーキングメモリー(WMI)情報を保持しながら操作する力数唱、算数
処理速度(PSI)単純な視覚情報を速く正確に処理する力記号探し、符号
流動性推理(FRI)新しい問題を筋道立てて解く力(WAIS-IVの指標には含まれない
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