学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §1 健康の保持増進と疾病予防 / QJ34P001

理由で解く 柔道整復師

QJ34P001 衛生学・公衆衛生学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問1
問題
ブレスローらの7つの健康習慣で正しいのはどれか。
選択肢
1 間食を毎日する。
2 1日の塩分摂取量を6g未満にする。
3 定期的にかなり激しい運動をする。
4 1日の野菜摂取量を 350g以上にする。
解答
正解3(定期的にかなり激しい運動をする。)
解説

ブレスローらの7つの健康習慣は、米国アラメダ郡の住民追跡調査から導かれた「日常行動と健康度・生存率の関係」を示す古典的指標である。4つの選択肢のうちこの7項目に実際に含まれるのは3の「定期的にかなり激しい運動をする」のみ。

ブレスローとベロックが挙げた7項目は、①適正な睡眠時間(7〜8時間)②喫煙をしない③適正体重を維持する④過度の飲酒をしない⑤定期的にかなり激しい運動をする⑥朝食を毎日食べる⑦間食をしない、である。守っている項目数が多い人ほど、その後の身体的健康度が高く、余命も長いことが示された。覚えるうえでの手がかりは、7項目がすべて「今日から自分で変えられる日常行動」であり、栄養素や食品の摂取量といった数値目標が一つも入っていないことである。塩分◯g、野菜◯gという数字が出てきたら、それは日本の健康日本21や高血圧診療の目標値であってブレスローではない、と切り分けると迷いにくい。施術所で生活指導を行うときも、この7項目は患者と一緒に一つずつ確認できる実用的なチェックリストになる。

✗ 1. 誤り
間食を毎日する。
7項目には「間食をしない」が含まれており、方向が正反対である。紛らわしいのは同じ7項目にある「朝食を毎日食べる」で、朝食は毎日食べる/間食はしない、と対にして覚えると入れ替えの引っかけに引っかからない。
✗ 2. 誤り
1日の塩分摂取量を6g未満にする。
6g/日未満は日本高血圧学会が高血圧のある人に示す減塩目標である。ブレスローの7項目に塩分量の規定はなく、出典が異なる。
✓ 3. 正しい
定期的にかなり激しい運動をする。
7つの健康習慣の一つ。「かなり激しい」という強い言い回しがそのまま項目名として残っているのが目印になる。息が弾む程度の運動を、単発ではなく定期的に続けることが趣旨で、身体活動量の確保が体重管理や睡眠の質にも波及する。
✗ 4. 誤り
1日の野菜摂取量を 350g以上にする。
野菜350g/日は健康日本21が掲げる目標値である。健康的な行動ではあるが、ブレスローの7項目には含まれない。
ポイント
  • 7つの健康習慣=睡眠7〜8時間/喫煙しない/適正体重の維持/過度の飲酒をしない/定期的にかなり激しい運動/朝食を毎日食べる/間食をしない
  • 「朝食は毎日食べる」と「間食はしない」は対で問われやすい。方向の入れ替えが定番の引っかけ
  • 7項目に数値目標は一つもない。塩分6g未満は高血圧の減塩目標、野菜350gは健康日本21
  • 出典は米国アラメダ郡の疫学調査。実行している項目数が多いほど健康度・生存率が良好だった
  • 指導では睡眠・朝食・禁煙など着手しやすい項目から一つずつ増やすと続きやすい
比較表
選択肢の内容本来の出典ブレスロー7項目との関係
間食を毎日する「間食をしない」の逆
塩分6g/日未満日本高血圧学会の減塩目標含まれない
定期的にかなり激しい運動ブレスローの7つの健康習慣該当(正答)
野菜350g/日以上健康日本21含まれない
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