学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ34A128
理由で解く 柔道整復師
ヘリコバクター・ピロリの持続感染は、胃癌の危険因子として確立しています。正しいのは3です。
ピロリ菌は胃粘膜に住みつき、慢性活動性胃炎 → 萎縮性胃炎 → 腸上皮化生 → 異形成 → 胃癌という長い経過を作ります。国際がん研究機関(IARC)はピロリ菌をヒトに対する発癌因子(グループ1)に分類しており、除菌により胃癌の発生リスクが低下することも示されています。疫学面では、胃癌の罹患・死亡はいずれも男性が女性のおよそ2倍で、年齢調整死亡率は、冷蔵庫の普及による塩蔵食品の減少、食生活の変化、若い世代のピロリ菌感染率の低下、内視鏡による検診の普及などを背景に、第34回の出題時点でも長期にわたって減少を続けています。肉眼型分類では、早期胃癌が0型(表在型)で、その中を0-I 隆起型・0-II 表面型・0-III 陥凹型に細分します。1型から4型はBorrmann分類で、これは進行胃癌の分け方です。
| 項目 | 早期胃癌 | 進行胃癌 |
|---|---|---|
| 定義 | 深達度が粘膜(M)または粘膜下層(SM)まで。リンパ節転移の有無は問わない | 固有筋層より深く浸潤したもの |
| 肉眼型 | 0型(表在型):0-I 隆起型/0-II 表面型/0-III 陥凹型 | Borrmann 1型 腫瘤型/2型 潰瘍限局型/3型 潰瘍浸潤型/4型 びまん浸潤型(スキルス) |
| 主な治療 | 内視鏡的切除が選択できる場合がある | 外科的切除に化学療法などを組み合わせる |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。