学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ34A126
理由で解く 柔道整復師
HIVはCD4分子を足がかりにヘルパーT細胞へ侵入し、この細胞を選択的に破壊します。正しいのは3です。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はRNAを遺伝子に持つレトロウイルスで、細胞表面のCD4分子とケモカイン受容体を介してCD4陽性Tリンパ球(ヘルパーT細胞)やマクロファージに感染します。ウイルスが増殖するとともにCD4陽性T細胞は年単位で減り続け、免疫の司令塔を失った体では細胞性免疫がまず破綻します。その結果、健康な人では問題にならない微生物による日和見感染(ニューモシスチス肺炎、カンジダ症、サイトメガロウイルス感染症、非結核性抗酸菌症)や、カポジ肉腫・悪性リンパ腫などが出現し、こうした指標疾患が現れた段階をAIDS(後天性免疫不全症候群)と呼びます。感染から抗体が検出できるようになるまでには数週間の空白期間(ウィンドウ期)があり、この間は抗体検査が陰性でも感染を否定できません。心配な曝露があった場合は、期間をおいての再検査や、抗原・核酸を調べる検査について医療機関に相談することが勧められます。
| 時期 | 免疫の状態 | 特徴 |
|---|---|---|
| 急性期(感染後数週) | CD4が一時的に低下 | 発熱・咽頭痛・リンパ節腫脹など。抗体はまだ陰性のことがある(ウィンドウ期) |
| 無症候期(数年〜10年程度) | CD4が徐々に減少 | 自覚症状に乏しいがウイルスは増殖を続ける |
| AIDS発症期 | CD4が高度に低下 | 日和見感染や悪性腫瘍などの指標疾患が出現する |
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