学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §3 運動の発現と制御 / QJ34A109
理由で解く 柔道整復師
伸張反射は、筋紡錘からのIa群線維が脊髄前角のα運動ニューロンへ直接つながる、ヒトで唯一の単シナプス反射である。
筋が引き伸ばされると、錘内筋線維にある筋紡錘がその伸びを感知し、Ia群求心性線維が後根から脊髄に入って、介在ニューロンを挟まずに同じ筋を支配するα運動ニューロンに興奮性シナプスをつくる。シナプスが1か所しかないため潜時が短く、膝蓋腱反射やアキレス腱反射として腱をたたくだけで確認できる。生理的な意味は筋の長さを一定に保って姿勢を支えることにあり、反射中枢は刺激された筋の分節に対応する脊髄(膝蓋腱反射ならL2〜L4、アキレス腱反射ならS1〜S2)にある。錐体路が障害されて上位からの抑制が外れると腱反射は亢進し、クローヌスが出現するため、腱反射の左右差や亢進・低下は障害部位を推定する手がかりになる。
| 項目 | 伸張反射 | 屈曲反射(逃避反射) |
|---|---|---|
| 刺激 | 筋の伸張(筋紡錘) | 皮膚への侵害刺激 |
| 求心路 | Ia群線維 | Aδ・C線維(屈曲反射求心線維) |
| シナプス数 | 単シナプス | 多シナプス(介在ニューロンを介す) |
| 中枢 | 該当分節の脊髄 | 脊髄(複数分節にまたがる) |
| 反応 | 伸ばされた筋そのものが収縮 | 刺激側の屈筋が収縮して肢を引く(対側は伸展) |
| 潜時 | 短い | 長い |
| 代表 | 膝蓋腱反射、アキレス腱反射 | 熱いものに触れて手を引く反応 |
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