学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §11 骨の生理 / QJ34A095
理由で解く 柔道整復師
骨端線(骨端軟骨・成長板)は長骨が長さを伸ばす場所であり、成長が終わる思春期以降に骨化して閉鎖する。
長骨では、胎生期に骨幹の中央へ一次骨化中心ができ、出生前後から小児期にかけて骨端に二次骨化中心が現れる。両者の間に軟骨のまま残った部分が骨端軟骨で、X線像で線状に見えることから骨端線と呼ばれる。ここでは軟骨細胞が列をなして増殖し、肥大して基質が石灰化し、その石灰化軟骨が破骨細胞などに吸収されながら骨に置き換わる(軟骨内骨化)という工程が繰り返され、その分だけ骨が長軸方向へ伸びていく。つまり骨端線での骨化には吸収の過程も組み込まれているが、骨端線という構造が担っている仕事はあくまで軟骨細胞の増殖・肥大による長さの成長である。成長ホルモンやIGF-1がこの増殖を促し、思春期に性ホルモン(とくにエストロゲン)が増えると軟骨細胞の増殖が止まって骨端軟骨は完全に骨に置き換わる。これが骨端線の閉鎖で、以後は身長が伸びなくなり、成人ではわずかな痕(骨端線痕)を残すのみとなる。一方で骨の太さ、すなわち緻密骨の厚みは、骨膜の内層にある骨芽細胞が骨を外側へ付け加える付加成長によって増す。「長さは骨端線、太さは骨膜」と役割を分けて理解しておくとよい。小児では骨端線が力学的に弱く、関節近くの外傷で骨端線損傷を起こすと成長障害につながりうるため、成長期の患者では骨端線の存在を念頭に評価し、疑わしければ医師の診察・画像診断につなげる。
| 項目 | 長さの成長 | 太さの成長 |
|---|---|---|
| 場所 | 骨端線(骨端軟骨・成長板) | 骨膜の内層 |
| 担う細胞 | 軟骨細胞(増殖・肥大)→骨芽細胞(石灰化軟骨は破骨細胞が吸収) | 骨芽細胞 |
| 骨化の様式 | 軟骨内骨化 | 付加成長(膜内骨化に準じる) |
| 終わり方 | 思春期以降に閉鎖し停止 | 成人後もリモデリングで続く |
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