学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ34A090
理由で解く 柔道整復師
乳汁を「つくらせる」のは下垂体前葉から出るプロラクチンである。乳汁を「出させる」オキシトシンと役割を分けて覚えるのが要点となる。
妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンが乳腺の発育を促す一方で、乳汁分泌そのものは抑えている。分娩により胎盤が娩出されてこれらのホルモンが急減すると、抑制が外れてプロラクチンの作用が現れ、乳腺腺房での乳汁産生が始まる。授乳期には児の吸啜刺激が乳頭の感覚受容器から視床下部へ伝わり、プロラクチンとオキシトシンの分泌をともに促す。プロラクチンは乳汁の産生を、オキシトシンは乳腺の筋上皮細胞を収縮させて乳汁を乳管へ押し出す射乳を担当する。プロラクチンは視床下部から出るドパミン(プロラクチン抑制因子)によって普段は抑制されており、他の下垂体前葉ホルモンと違って抑制性の調節が主体である点も特徴である。また高プロラクチン血症では排卵が抑制され、授乳中に月経が戻りにくいことにつながる。
| ホルモン | 分泌部位 | 乳汁に対する働き |
|---|---|---|
| プロラクチン | 下垂体前葉 | 乳腺腺房で乳汁を産生させる |
| オキシトシン | 下垂体後葉 | 筋上皮細胞を収縮させ乳汁を押し出す(射乳) |
| エストロゲン | 卵巣・胎盤 | 乳管の発育を促すが妊娠中は分泌を抑制 |
| プロゲステロン | 黄体・胎盤 | 腺房の発育を促すが妊娠中は分泌を抑制 |
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