学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §10 生殖 / QJ24A085

理由で解く 柔道整復師

QJ24A085 生理学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問85
問題
染色体で正しいのはどれか。
選択肢
1 X染色体に精巣分化因子がある。
2 減数分裂で染色体の数が半分になる。
3 性を決定するのは常染色体である。
4 卵子はY染色体を持つ。
解答
正解2(減数分裂で染色体の数が半分になる。)
解説

減数分裂では2回の分裂を経て染色体数が半分になり、46本の細胞から23本の配偶子(精子・卵子)ができる。これが正しい記述である。

ヒトの体細胞は46本の染色体を持ち、その内訳は22対の常染色体と1対の性染色体である。生殖細胞では、DNA複製の後に連続して2回の分裂が起こる減数分裂が行われ、第一分裂で相同染色体どうしが対合してから分かれることで数が半減し23本となる。受精によって精子と卵子の染色体が合わさると再び46本に戻るため、世代を重ねても染色体数は一定に保たれる。性は性染色体の組合せで決まり、XXなら女性、XYなら男性となる。精巣への分化を誘導する精巣決定因子(SRY)はY染色体上にあり、卵子は必ずXを持つので、性の決定に関わるのはX精子とY精子のどちらが受精するかである。染色体の設問は「本数」「常染色体か性染色体か」「精子と卵子のどちらがYを持つか」の3点を毎回確認する形で解くと安定する。

✓ 2. 正しい
減数分裂で染色体の数が半分になる。
減数第一分裂で相同染色体が対合し、続いて互いに離れて別々の細胞へ分配されるため、46本が23本になる。染色体数を46本のまま保って複製・分配する体細胞分裂と対比させて覚えるとよい。
✗ 1. 誤り
X染色体に精巣分化因子がある。
精巣決定因子であるSRY遺伝子はY染色体の短腕にある。これが働くと未分化生殖腺が精巣へ分化し、働かなければ卵巣へ分化する。「精巣=Y」と結びつけて記憶する。
✗ 3. 誤り
性を決定するのは常染色体である。
性を決めるのは性染色体(XとY)の組合せである。常染色体は22対あり、性別以外の多くの形質を担う。用語が対になっているので、「常染色体22対+性染色体1対=23対46本」と数字ごと覚えると取り違えない。
✗ 4. 誤り
卵子はY染色体を持つ。
母親の体細胞はXXなので、減数分裂でできる卵子は必ずX染色体を持つ。Yを持ちうるのは精子の側で、X精子が受精すればXX(女性)、Y精子が受精すればXY(男性)となる。
ポイント
  • ヒトの体細胞は46本=常染色体22対+性染色体1対。
  • 減数分裂は2回の分裂で染色体数が半減(46→23)。受精で46本に戻る。
  • 性染色体の組合せ:XX=女性、XY=男性。
  • 精巣決定因子SRYはY染色体短腕にあり、精巣への分化を誘導する。
  • 卵子は必ずX、精子はXかYを持つ。性の決定は精子側で決まる。
比較表
項目体細胞分裂減数分裂
分裂の回数1回連続して2回
できる細胞の染色体数46本のまま23本(半分)
相同染色体の対合起こらない第一分裂で起こる
起こる場所体細胞全般精巣・卵巣の生殖細胞
できる細胞同じ体細胞2個精子・卵子(配偶子)
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