学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ34A089
理由で解く 柔道整復師
ペプチドホルモンは水溶性で脂質二重層を通り抜けられないため、受容体は細胞膜に存在する。よって細胞膜が正解である。
ホルモンは化学的性質で二つに大別できる。ペプチド・タンパク質ホルモン(インスリン、成長ホルモン、下垂体ホルモンなど)とカテコールアミンは水溶性で細胞膜を通過できないので、標的細胞の細胞膜表面にある受容体(Gタンパク質共役型受容体や酵素連結型受容体)に結合する。結合するとcAMP、Ca²⁺、IP₃などのセカンドメッセンジャーが細胞内で増え、既存の酵素をリン酸化して活性を変える。既にある酵素を動かすため作用の発現が速く、持続は短い。一方、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンは脂溶性で細胞膜を通過でき、細胞質または核内の受容体と結合してホルモン-受容体複合体をつくり、DNAの特定領域に結合して遺伝子の転写を調節する。新たなタンパク質の合成を伴うため、作用の発現は遅く持続は長い。「水に溶けるか脂に溶けるか」で受容体の場所も作用の速さも決まる、という一本の筋で理解できる。
| 項目 | ペプチド・カテコールアミン | ステロイド・甲状腺ホルモン |
|---|---|---|
| 溶解性 | 水溶性 | 脂溶性 |
| 受容体の場所 | 細胞膜 | 細胞質・核内 |
| 情報伝達 | セカンドメッセンジャー(cAMPなど) | 遺伝子転写の調節 |
| 作用の発現 | 速い・短い | 遅い・長い |
| 血中での運搬 | そのまま溶ける | 結合タンパク質と結合 |
| 例 | インスリン、成長ホルモン、アドレナリン | コルチゾール、エストロゲン、サイロキシン |
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