学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §13 筋肉の機能 / QJ34A082

理由で解く 柔道整復師

QJ34A082 生理学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問82
問題
筋原線維でミオシンフィラメントのみで構成されるのはどれか。
選択肢
1 A帯
2 H帯
3 I帯
4 Z膜
解答
正解2(H帯)
解説

筋原線維の縞模様のうち、太いフィラメント(ミオシン)だけで構成されるのは、A帯の中央にあるH帯である。

サルコメア(筋節)はZ膜からZ膜までを1単位とし、太いフィラメント(ミオシン)と細いフィラメント(アクチン)が規則正しく重なって配列している。A帯は太いフィラメントの全長に一致する暗い帯で、その両端は細いフィラメントとの重なり部分を含む。この重なりが届かないA帯中央部がH帯であり、ここだけが太いフィラメント単独の領域となる(H帯の中央を走るM線は、太いフィラメント同士を束ねる構造である)。一方、細いフィラメントだけの領域は光を通しやすく明るく見えるI帯で、その中央をZ膜が横切る。滑走説では、収縮時に細いフィラメントがA帯の中心へ滑り込むため、H帯とI帯は狭くなるがA帯の幅は変化しない。この「どこに何があるか」を押さえておけば、収縮時にどの帯が変化するかも同じ図から導ける。

✓ 2. 正しい
H帯
A帯の中央で、細いフィラメント(アクチン)の先端が届かない部分。太いフィラメント(ミオシン)のみで構成される。収縮が進むと細いフィラメントが滑り込んでくるため狭くなる。
✗ 1. 誤り
A帯
太いフィラメントの全長に相当する暗帯。中央のH帯だけはミオシン単独だが、その両側には細いフィラメントとの重なり部分が含まれるため、A帯全体としては「ミオシンのみ」ではない。
✗ 3. 誤り
I帯
細いフィラメント(アクチン)のみからなる明帯で、ミオシンは含まれない。中央をZ膜が横切り、収縮時には短縮する。ミオシンのみのH帯とちょうど逆の関係にある。
✗ 4. 誤り
Z膜
細いフィラメントが付着するサルコメアの境界の隔壁(Z帯・Z線ともいう)。フィラメントを固定する構造であって、ミオシンで構成される部分ではない。
ポイント
  • 太いフィラメント=ミオシン、細いフィラメント=アクチン。サルコメアはZ膜からZ膜まで。
  • A帯=太いフィラメントの全長(両端に重なり部分を含む)。「ミオシンのみ」ではない点が引っかけ。
  • H帯=A帯中央でアクチンが届かない部分=ミオシンのみ。その中央にM線がある。
  • I帯=アクチンのみ。中央にZ膜。「ミオシンのみ」のH帯と対で覚える。
  • 収縮時(滑走説)はH帯とI帯が短縮し、A帯の幅は不変。帯の構成を押さえれば変化も自動的に導ける。
比較表
帯・線含まれるフィラメント目印収縮時の変化
A帯(暗帯)ミオシン(全長)+一部アクチンとの重なり暗く見える変わらない
H帯ミオシンのみA帯の中央・M線を含む狭くなる
I帯(明帯)アクチンのみ明るく見える・Z膜を含む狭くなる
Z膜どちらでもない(アクチンの付着部)サルコメアの境界間隔が縮まる
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