学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §14 感覚の生理 / QJ24A083

理由で解く 柔道整復師

QJ24A083 生理学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問83
問題
網膜の中で強膜に最も近い位置にあるのはどれか。
選択肢
1 視細胞
2 双極細胞
3 神経節細胞
4 アマクリン細胞
解答
正解1(視細胞)
解説

網膜は光の入る硝子体側から神経節細胞→双極細胞→視細胞の順に並ぶ「逆転網膜」です。したがって外側の強膜に最も近いのは、最奥に位置する視細胞になります。

眼球壁を外側から見ると、強膜→脈絡膜→網膜色素上皮→視細胞(杆体・錐体)→双極細胞→神経節細胞→硝子体という順序で並びます。つまり光は神経節細胞層や双極細胞層をいったん通り抜けてから、いちばん奥にある視細胞の外節に到達します。そこで発生した信号は今度は逆向きに、視細胞→双極細胞→神経節細胞と内側へ伝わり、神経節細胞の軸索が集まって視神経となり眼球を出ていきます。視細胞が色素上皮に接している配置には意味があり、色素上皮は余分な光を吸収して乱反射を防ぐとともに、視物質(レチナール)の再生や外節の貪食処理を担っています。なお視神経の出口である視神経乳頭には視細胞がないため、ここが盲点(マリオット盲点)になります。

✓ 1. 正しい
視細胞
視覚の一次ニューロンで、網膜色素上皮に接する最も外側(強膜側)に位置します。選択肢の細胞のうち最外層にあるのは視細胞なので、強膜に最も近いのはこれです。
✗ 2. 誤り
双極細胞
二次ニューロンとして内顆粒層にあり、視細胞と神経節細胞をつなぐ中間の位置を占めます。視細胞よりも内側(硝子体側)にあるため、強膜に最も近いとはいえません。
✗ 3. 誤り
神経節細胞
三次ニューロンで、網膜の中で最も内側(硝子体側)にあります。強膜からは最も遠い位置で、その軸索が神経線維層を走って視神経を形成します。
✗ 4. 誤り
アマクリン細胞
内顆粒層の内側寄りにある介在細胞で、双極細胞と神経節細胞の間で横方向の情報調節に働きます。双極細胞よりさらに内側寄りにあり、視細胞より強膜から遠い位置です。
ポイント
  • 眼球壁の外→内の順序:強膜→脈絡膜→色素上皮→視細胞→双極細胞→神経節細胞→硝子体。
  • 視細胞が一次、双極細胞が二次、神経節細胞が三次ニューロン(網膜3ニューロン)。
  • 光は網膜を貫通して最奥の視細胞に届く「逆転網膜」の構造をとる。
  • 水平細胞は視細胞と双極細胞の間、アマクリン細胞は双極細胞と神経節細胞の間で側方調節を行う。
  • 神経節細胞の軸索が集まった視神経乳頭には視細胞がなく、盲点となる。
比較表
位置(強膜側→硝子体側)構成要素役割
1(最も強膜寄り)網膜色素上皮光の吸収、視物質の再生、外節の処理
2視細胞(杆体・錐体)光受容=一次ニューロン
3水平細胞視細胞-双極細胞間の側方抑制
4双極細胞信号の中継=二次ニューロン
5アマクリン細胞双極細胞-神経節細胞間の調節
6(最も硝子体寄り)神経節細胞視神経へ出力=三次ニューロン
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