学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §6 泌尿器系 / QJ34A065

理由で解く 柔道整復師

QJ34A065 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問65
問題
泌尿器系で正しいのはどれか。
選択肢
1 腎臓は第 12肋骨の前方に位置する。
2 尿管には2か所の生理的狭窄部がある。
3 女性では膀胱の後方に直腸が接する。
4 成人男性では尿道の長さは3~4cmである。
解答
正解1(腎臓は第 12肋骨の前方に位置する。)
解説

腎臓は後腹壁にある腹膜後器官で、第12肋骨より前(腹側)に位置します。正解は1。

腎臓はおよそ第11〜12胸椎から第3腰椎の高さにあり、肝臓に押される右腎は左腎よりやや低く位置します。背中側から見ると第12肋骨が腎の後面を斜めに横切る形になり、腎はその前方に置かれます。この位置関係は肋骨脊柱角の叩打痛など、腎の診察の基礎にもなります。泌尿器の問題は「男女差」「狭窄部の数」「尿道の長さ」が頻出なので、数字と前後関係を図で確認しておきましょう。

✓ 1. 正しい
腎臓は第 12肋骨の前方に位置する。
第12肋骨が腎の後面を斜めに横切るため、腎はその腹側(前方)にあります。腹膜後器官である点とセットで理解します。
✗ 2. 誤り
尿管には2か所の生理的狭窄部がある。
生理的狭窄部は3か所です。腎盂尿管移行部、総腸骨動脈と交叉する骨盤入口部、膀胱壁を貫く尿管膀胱移行部で、いずれも結石が詰まりやすい場所です。
✗ 3. 誤り
女性では膀胱の後方に直腸が接する。
女性では膀胱の後方に子宮と腟が入り、その後方に直腸があります。膀胱の直後に直腸が接するのは男性(間に精嚢・精管膨大部)です。
✗ 4. 誤り
成人男性では尿道の長さは3~4cmである。
3〜4cmは女性の尿道の長さです。男性の尿道は16〜20cm程度で、前立腺部・隔膜部・海綿体部に分かれ、S字状に湾曲します。
ポイント
  • 腎臓は腹膜後器官。第12肋骨が後面を斜めに横切り、腎はその前方にある。
  • 右腎は肝臓のため左腎よりやや低い。
  • 尿管の生理的狭窄は3か所(腎盂尿管移行部・骨盤入口部・尿管膀胱移行部)。
  • 膀胱の後方は、男性=直腸、女性=子宮と腟。直腸子宮窩(ダグラス窩)も併せて確認。
  • 尿道の長さは男性16〜20cm、女性3〜4cm。女性で膀胱炎が多い理由につながる。
比較表
項目男性女性
尿道の長さ16〜20cm程度3〜4cm程度
尿道の走行前立腺部・隔膜部・海綿体部、S字状に湾曲短く直線的
膀胱の後方直腸(間に精嚢・精管膨大部)子宮・腟、その後方に直腸
腹膜の陥凹直腸膀胱窩膀胱子宮窩・直腸子宮窩
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