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理由で解く 柔道整復師

QJ34A064 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問64
問題
縦隔後部にないのはどれか。
選択肢
1 胸管
2 食道
3 横隔神経
4 胸大動脈
解答
正解3(横隔神経)
解説

横隔神経は心膜に沿って中縦隔を下ります。後縦隔にはないので答えは3。

縦隔は左右の肺に挟まれた領域で、胸骨角と第4胸椎下縁を結ぶ面より上を上縦隔、下を心膜の前の前縦隔・心膜と心臓を含む中縦隔・心膜の後ろの後縦隔に分けます。後縦隔は胸大動脈、食道、胸管、奇静脈・半奇静脈、迷走神経、交感神経幹など、胸部を縦に通り抜ける構造の通路です。横隔神経は第3〜5頸神経(主にC4)から起こり、上縦隔から心膜の外側面に沿って下降して横隔膜に達します。「心膜に沿う=中縦隔」と結び付けて覚えます。

✓ 3. これが答え(縦隔後部にない)
横隔神経
心膜の外側面に沿って走るため、区分としては中縦隔を通ります。後縦隔の構成要素には含まれないので、設問の条件に当てはまります。
✗ 1. 縦隔後部にある(答えではない)
胸管
腹部の乳び槽から始まり後縦隔を上行して、左静脈角に注ぎます。全身の約4分の3の領域のリンパを集める最大のリンパ本幹です。
✗ 2. 縦隔後部にある(答えではない)
食道
後縦隔を下行し、第10胸椎の高さで横隔膜の食道裂孔を通って腹部食道に続きます。
✗ 4. 縦隔後部にある(答えではない)
胸大動脈
後縦隔を脊柱の前を下行し、第12胸椎の高さの大動脈裂孔を通って腹大動脈に続きます。
ポイント
  • 縦隔は上縦隔/前縦隔・中縦隔・後縦隔に分ける。境は胸骨角と第4胸椎下縁を結ぶ面。
  • 後縦隔=胸大動脈・食道・胸管・奇静脈・半奇静脈・迷走神経・交感神経幹。
  • 中縦隔=心臓と心膜、上行大動脈、肺動脈幹、上大静脈下部、そして横隔神経。
  • 横隔膜の3つの裂孔:大静脈孔(第8胸椎)、食道裂孔(第10胸椎)、大動脈裂孔(第12胸椎)。
  • 横隔神経はC3〜C5由来(主にC4)。運動だけでなく心膜・胸膜の知覚も担う。
比較表
区分主な内容
上縦隔大動脈弓とその枝、腕頭静脈、気管、食道、胸腺、迷走神経、横隔神経
前縦隔胸腺(遺残)、脂肪組織、リンパ節
中縦隔心臓・心膜、上行大動脈、肺動脈幹、上大静脈下部、横隔神経
後縦隔胸大動脈、食道、胸管、奇静脈・半奇静脈、迷走神経、交感神経幹
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