学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ34A055

理由で解く 柔道整復師

QJ34A055 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問55
問題
下顎骨の挙上に作用しないのはどれか。
選択肢
1 咬筋
2 側頭筋
3 外側翼突筋
4 内側翼突筋
解答
正解3(外側翼突筋)
解説

咀嚼筋のうち外側翼突筋だけは下顎を前方へ引き下げる働きで、挙上(閉口)には働きません。答えは3。

咀嚼筋は咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つで、すべて三叉神経第3枝(下顎神経)の支配を受けます。前の3つは下顎枝を上方へ引き上げて咬み合わせる筋です。外側翼突筋は下顎頸と関節円板に付き、両側が同時に働くと下顎頭を関節結節へ前方へ滑らせるため、開口の始まりを作ります。片側だけ働けば下顎は反対側へ振れ、すりつぶす側方運動になります。「開口は外側翼突筋と舌骨上筋群」とセットで整理しておくと確実です。

✓ 3. これが答え(挙上に作用しない)
外側翼突筋
下顎頭と関節円板を前方へ引き出す筋で、作用は前突・開口・側方運動です。挙上には関与しないため、設問の条件に当てはまります。
✗ 1. 挙上に作用する(答えではない)
咬筋
頬骨弓から下顎枝外面の咬筋粗面に停止し、下顎を強く引き上げます。咀嚼筋のなかで最も強力な閉口筋です。
✗ 2. 挙上に作用する(答えではない)
側頭筋
側頭窩から下顎骨の筋突起に停止します。前部の線維が挙上に働き、後部の線維は下顎を後方へ引きます。
✗ 4. 挙上に作用する(答えではない)
内側翼突筋
翼突窩から下顎枝内面の翼突筋粗面に停止し、咬筋と下顎枝を内外から挟むように働いて挙上します。
ポイント
  • 咀嚼筋は4つ(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)で、すべて下顎神経(三叉神経第3枝)支配。
  • 挙上(閉口)は咬筋・側頭筋・内側翼突筋の3つ。外側翼突筋だけ仲間外れ、と覚える。
  • 外側翼突筋=前突・開口・側方運動。関節円板に付くので顎関節の動きに直結する。
  • 開口は外側翼突筋+舌骨上筋群(顎二腹筋・顎舌骨筋など)が担う。
  • 「◯◯しないのはどれか」では、まず多数派の共通作用を確認し、そこから外れる1つを探す。
比較表
停止主な作用
咬筋咬筋粗面(下顎枝外面)挙上(閉口)
側頭筋筋突起挙上、後方へ引く
内側翼突筋翼突筋粗面(下顎枝内面)挙上
外側翼突筋下顎頸・関節円板前突・開口・側方運動
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