学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ34A054

理由で解く 柔道整復師

QJ34A054 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問54
問題
関節と分類の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 肩関節蝶番関節
2 股関節臼状(球)関節
3 膝関節平面関節
4 椎間関節•楕円関節
解答
正解2(股関節臼状(球)関節)
解説

股関節は寛骨臼が深く骨頭を包み込む臼状(球)関節です。正解は2。

関節の分類は、関節面の形と運動軸の数で決まります。球関節は3軸性で自由度が最も高く、そのうち受け皿が深く骨頭の半分以上を包むものを臼状関節と呼びます。深い分だけ安定性が高く、可動域は肩関節より小さくなります。逆に肩関節は関節窩が浅くて可動域が最大となる代わりに脱臼しやすく、形と機能が表裏の関係にあることが分かります。なお2軸性のグループでは、楕円関節(橈骨手根関節・環椎後頭関節)と顆状関節(膝関節・顎関節・中手指節関節)は教科書上それぞれ別の項目として立てられています。まとめて「楕円=顆状」と覚えてしまうと、本問のような分類の組合せ問題で混乱するので、名称と代表例は分けて整理してください。

✓ 2. 正しい
股関節臼状(球)関節
寛骨臼が大腿骨頭を深く受け、関節唇でさらに包みます。3軸性で屈伸・内外転・内外旋が可能ですが、体重を支えるため安定性重視の構造です。
✗ 1. 誤り
肩関節蝶番関節
肩関節(肩甲上腕関節)は球関節です。蝶番関節は1軸性で屈伸だけを行う型で、腕尺関節や指節間関節が代表例です。
✗ 3. 誤り
膝関節平面関節
膝関節は大腿骨顆と脛骨顆が作る顆状関節で、屈曲位では下腿の回旋も加わります。平面関節ではありません。顆状関節は顎関節・中手指節関節とともに、楕円関節とは別の分類項目として扱われます。
✗ 4. 誤り
椎間関節•楕円関節
椎間関節は上下の椎骨の関節突起が作る平面関節で、わずかな滑り運動を行います。楕円関節の代表は橈骨手根関節と環椎後頭関節で、膝関節などの顆状関節とは分けて数えます。
ポイント
  • 球関節=3軸性・自由度最大(肩関節)。受け皿が深いものが臼状関節(股関節)。
  • 蝶番関節=1軸性(腕尺関節・指節間関節)、車軸関節=1軸性の回旋(上橈尺関節・正中環軸関節)。
  • 楕円関節=2軸性(橈骨手根関節・環椎後頭関節)。
  • 顆状関節=膝関節・顎関節・中手指節関節。楕円関節と同一視せず、別項目として覚える。
  • 鞍関節=2軸性(母指の手根中手関節)。平面関節=椎間関節・手根間関節・肩鎖関節など、滑り運動が主。
  • 可動域が大きい関節ほど安定性は下がる。形と機能をセットで思い出す。
比較表
分類代表例
球関節3軸肩関節
臼状関節(球関節の一型)3軸股関節
蝶番関節1軸腕尺関節・指節間関節
車軸関節1軸上橈尺関節・正中環軸関節
楕円関節2軸橈骨手根関節・環椎後頭関節
顆状関節2軸(膝関節は屈伸+屈曲位での回旋)膝関節・顎関節・中手指節関節
鞍関節2軸母指の手根中手関節
平面関節滑り椎間関節・肩鎖関節
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