学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ34A053

理由で解く 柔道整復師

QJ34A053 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問53
問題
骨で正しいのはどれか。
選択肢
1 関節面は滑膜で覆われている。
2 長さの成長は骨幹部で行われる。
3 骨質は緻密質と海綿質からなる。
4 フォルクマン管は骨層板の中心を通る。
解答
正解3(骨質は緻密質と海綿質からなる。)
解説

骨質は表層の緻密質と内部の海綿質の2つからなります。正解は3。

長骨では骨幹の壁が厚い緻密質でできて中は髄腔となり、骨端では薄い緻密質の内側に海綿質が広がります。海綿質の骨梁は荷重の伝わる方向に沿って並ぶため、軽さと強さを両立できます。緻密質の構造単位は骨単位(オステオン)で、中心を縦に走るハバース管(中心管)を骨層板が同心円状に取り巻き、その中を血管と神経が通ります。骨の名称問題は「何が何を覆うか」「どこで伸びるか」を図で確認すると定着します。

✓ 3. 正しい
骨質は緻密質と海綿質からなる。
肉眼的に、密に詰まった緻密質と骨梁が網目を作る海綿質に分けられます。表層が緻密質、内部が海綿質という配置も合わせて押さえます。
✗ 1. 誤り
関節面は滑膜で覆われている。
関節面を覆うのは硝子軟骨からなる関節軟骨です。滑膜は関節包の内層で、関節軟骨の部分を除いて関節腔に面し、滑液を分泌します。覆う相手が入れ替わっています。
✗ 2. 誤り
長さの成長は骨幹部で行われる。
長さの成長は骨幹と骨端の間にある骨端軟骨(成長板)での軟骨内骨化によります。骨幹部で骨膜が担うのは太さ(周径)の成長です。長さは骨端軟骨、太さは骨膜、と分けて覚えます。
✗ 4. 誤り
フォルクマン管は骨層板の中心を通る。
骨層板の中心を縦に走るのはハバース管(中心管)です。フォルクマン管(貫通管)は骨表面や髄腔から横向きに入り、ハバース管どうしを連絡します。縦がハバース、横がフォルクマンと向きで区別します。
ポイント
  • 骨質=緻密質(表層)+海綿質(内部)。海綿質の骨梁は力の方向に沿って配列する。
  • 関節面は関節軟骨(硝子軟骨)が覆い、滑膜は関節包の内層で滑液を分泌する。
  • 長さの成長は骨端軟骨(軟骨内骨化)、太さの成長は骨膜(膜内骨化・付加)。
  • ハバース管は縦・骨層板の中心、フォルクマン管は横・ハバース管どうしの連絡路。
  • 骨単位(オステオン)=ハバース管+同心円状の骨層板。骨細胞は骨小腔にある。
比較表
項目ハバース管(中心管)フォルクマン管(貫通管)
走行方向骨の長軸に平行(縦)長軸に対して横・斜め
位置骨層板の同心円の中心骨表面・髄腔とハバース管の間
役割骨単位内の血管・神経の通路ハバース管どうし、骨膜側との連絡
周囲の骨層板同心円状に取り巻く取り巻かない
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