学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §24 上腕二頭筋長頭腱損傷の診察 / QJ34A026
理由で解く 柔道整復師
上腕二頭筋長頭腱は結節間溝の中で摩擦を受け続ける構造にあり、加齢による腱の変性が加わるため、中高年で損傷の頻度が高まる。
長頭腱は肩甲骨の関節上結節から起こり、関節内を通って結節間溝へ入るという特殊な走行をとる。肩を外転・外旋する動作を繰り返すと腱が溝の中を大きく滑動し、溝の壁や横上腕靱帯との間で摩擦が生じる。ここに加齢による腱の変性、結節間溝の骨棘形成、腱板や肩峰下組織の変性が重なると耐久性が落ち、40〜50歳代以降で腱鞘炎や断裂が増える。断裂すると上腕前面の膨隆が遠位に移動するポパイ変形が現れる一方、痛みはかえって軽くなることがあるので、変形と機能を併せて確認する。疼痛が続く場合や断裂が疑われる場合は、安静と固定を指示したうえで医師の診察につなぐ。
| 若年者 | 中高年 | |
|---|---|---|
| 主な背景 | スポーツでの反復ストレス | 加齢による腱の変性+長年の摩擦 |
| 好発部位 | 結節間溝部(近位) | 結節間溝部(近位) |
| 合併しやすい病態 | 投球障害肩、関節唇損傷 | 腱板損傷、結節間溝の骨棘 |
| 断裂の頻度 | 低い | 高い(ポパイ変形) |
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